飽き反芻

飽き反芻_痛みと愛と呪縛 | ナノ
痛みと愛と呪縛


「あっ、フェイラン、、遅いよぉ」

「何飲ませてるね」

「まだ一杯も飲んでないんだけどね」

フェイタンがお酒を両手に帰ってきたのを見てフェイタンに声をかけたら、クロロ達が飲んでいたお酒を飲んだことがばれた。頭は結構しっかりしてるんだけど、どうも呂律が回らない。顔は凄く熱いのに手先だけちょっと冷たく感じるし、身体が少しフワフワするのが自分でわかる。

「ハァ、、だから違うの飲ましたね」

フェイタンは私用のお酒もちゃんと持ってきてくれたみたいでテーブルに瓶と一緒に缶も置いてくれたので、私は、自分用のだなっと思って手に取ろうとしたら、フェイタンに取り上げられた。

「よぱらいは飲むの禁止よ」

「まら、らいじょうぶ」

「フッ、、、大丈夫ではなさそうだが」

何よ。二人そろって。まだ、2杯目だってわかってるし、大丈夫だから。舌が回らないだけで頭はちゃんとしてるんだよ。私が二人を睨んだら、ため息をつくフェイタンと面白がって笑うクロロ。こうしてみると、仲良さそうだよなぁっとボーっと思った。

「買て来たけど仕方ないね、お開きにするよ」

そう言ってフェイタンが持って帰ってきたお酒を持って棚にしに行ったのを見て、クロロがまた今度だなっと笑いながら言っていた。そう言う顔をしてたら、ホントに好青年に見えるのに。団長のカッコだと老けて見えるし、変態チックな格好でちょっと変質者ぽいんだよなっとちょっと笑ってしまいそうになる。

「一人で笑うと変人に見えるぞ」

「クロロォに言われたくなぁい」

今、クロロを変質者っぽいなと笑ってたのに私が変人に見えるって酷いわっと思いながらももう何か喋るだけで体力を消耗するので、テーブルに顔をつけながらクロロに言った。

「早く寝るね」

「じゃ、また来るよ」

「次は無いよ」

クロロが帰るのにリビングの窓を開けたのを見ながら、フェイタンに抱きかかえられた。フェイタンが次は無いって言ってるのに、またねっと言って窓から降りるのを見て、クロロって意外に可愛いんだなっと思った。

「何時もワタシの言うとおりに出来ないね」

ちょっと揺られて心地よい。皮肉を言うフェイタンの顔は、前と違って穏やかで、愛おしい。
ベッドに寝かせてもらうと、思ったよりも自分が酔っているのがわかる。何もしてないのに息が上がるし、トクトクと自分の心臓の音が耳元で鳴っている。

「クロロじゃなかたら、殺してたね」

偉く物騒な言葉と一緒に私の唇に触れたフェイタンの唇は何時もよりちょっと冷たく感じて気持ち良い。

「好きだよフェイタン」


「最近素直すぎて、我慢できなくなりそうね」


それは、どっちを?

って疑問と一緒に私の意識は限界を迎えた。


prev next

bkm
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -