飽き反芻

飽き反芻_痛みと愛と呪縛 | ナノ
痛みと愛と呪縛


「で、仕事の話に移ってもいいか?」

クロロの声に誰も返事を返さ無いが誰も口を開かずクロロの話を聞く様にクロロの方を向いた。

「リノンが言っていたイタリアとこの地が似通っている事がわかった」

有名ではなかったが同じような場所があったとクロロが漏らした。たが、それがわかった所で次の手掛かりが無ければ次には進めないと思うけどっと思っていると

「でだ、この辺りで調べてたが、例の展示会の関係者と出くわした」

「リノン展示会で名前書いたりした?」

あっ、そう言えば中に入る前に名前を書いた。シャルにうんと返事をして、考えると展示会で名前を書かせるなんて変だ。

「展示会の奴らは石を探していた様だったが、リノンの事も狙っているようだ」

「どういう事ね」

石を獲ったからとかそう単純な理由じゃ無さそうな気がする。もし、それだけなら、私だけじゃなくあの時一緒にいたメンバーもだから私1人に特定する事はないだろう。

「恐らくだが、異世界から来たことを知っているような口ぶりだった」

クロロと同じように異世界の知識が欲しいって事なのだろうか。私の知ってる知識なんてごく一般と変わらない。少し絵と本が好きなくらいだからたいした役にも立たないと思うんだけどなっと思う。

「でだ、ヒソカ、マチ、フランクリンは展示会の関係者を調べてもらう」

「それ意外がクローレを潰しに行くって訳か?」

あぁ、確か私とは別行動でフェイタンはクローレと言うマフィアを調べに行く予定だったなっと思い出した。

「とりあえず、フェンクスはリノンの護衛だ」

「護衛なんていらねぇくらい強ぇだろ」

クロロが言った言葉にフェンクスが疑問を投げかける。まぁ、本来なら少しは戦えるけれど、私の念は今日で使えなくなってしまう。フェイタンに今日してもらえても3、4日は死んだままだ。その間は、死んでいるので何をされても大したことは無いのだが、身体はもと通りになるが、それはパーツがある程度揃っていることが前提だ。何処か取られればその部分は離れたまま修復される。

「3、4日動けなくなる、その間の護衛だ」

「はぁ、仕方ねぇな」

そう言いながらも、フェンクスは嫌そうにはしていないので少し安心した。

「クローレはフェイタンとノブナガに任せる。手は出すな調べて来い。後のメンツは時を戻せる時計スワンクロックを奪いに行く。」

何その時計、念って本当に色々な能力があって、たまにファンシーな物も混じっている。まるでちょっと魔法みたいでワクワクする事があるがそんな物を手に入れた所で使いたいと言うわけではないだろう。恐らくは、あの手帳の無くなった時間を求めてスワン家の方へにピッタリな代物だからだろう。

「クローレが当たりなら、その後に潰せばいい」

ウボーがおっしゃーっと声を上げて喜んでいるようだ。にしても私が死んでいる間にそれが行われるとしたら私が一緒について行くのはクローレというマフィア討伐の時なのだろうか。それについて行って私は役に立つのかなっとちょっと不安だ。

「とりあえず、20時から行動開始だ。それまでは自由にしてていい」

そう言うクロロの言葉に今までのクロロの言葉を考えていた。分かったようで分からない。結局クローレとはあの手帳と何の関係があるのだろうか。

「気になるのか?」

クロロがフェイタンの隣にいた私に声をかけて来た。確かに気になる。理由もわからずに行動できる程私は、戦闘狂じゃない。

「クローレに女神がある」

「クローレの頭がサントである確証は?」

私はあの手帳に書かれたジュリアーノは独立運動の際サント・フレーレスの愛妻に女神を託した。と言う言葉を思い出してクロロにそう聞いた。

「クローレはパルシチの独立運動の時、賊のハイラントから報酬を貰った。多額のな、まぁ、それがどう繋がるかは憶測だが」

確かにただの憶測だが、あまりにも綺麗にハマるピースに無視できない事項だ。
納得した私をフェイタンが引っ張るので、クロロにわかったとだけ告げて廃墟の他の部屋へと向かうべく出口に向かうと

「後でフィンクスが行くからあまり派手にヤルなよ」

とクロロの声がした。


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