飽き反芻

飽き反芻_痛みと愛と呪縛 | ナノ
痛みと愛と呪縛


「そのままなら対して何も感じないか」

「そんな事ないよ!」

切れてはないだろうがきっと少しミミズ腫れになっているんじゃないかと思うくらいにはヒリヒリとした余韻を感じる。もし、念を込めて打たれたら、きっと皮膚は裂けるだろう。

「50数えるよ、間違えたら最初からね」

「えっ?ぁっ」
―ピシッ

私が50回?っと聞き返そうとしたのを待たずにフェイタンは始めた。

「1言えてないね、1からよ」

これを50し終わった後にはきっと椅子に座れなくなってしまうんじゃないかと思う。でも、言わなかったら本当に言えるまでフェイタンは続けるだろうと仕方なしに数えていく。
無知が当たった瞬間の身体をかける電流の様な刺激的な痛みとジンジンとする痛みと自分の姿の何とも背徳感が何とも言えない。

「あぁっにじゅっ、、んぁ」

同じ場所ばかり狙われて、痛く熱を持った場所をフェイタンが触れる。何時もは暖かく感じる手が少し冷たく感じて気持ちいい。身体を執念に撫でられた時の様に私のお尻は敏感に感じる。

「余裕そうね」

20回目でもう、ヒリヒリとして打ち付けられる事に皮膚が破けてしまったのじゃないかと思うくらい痛いのに全然余裕な訳はない。私はフェイタンに首を横に振って応える。

「ぁっ、んんっぁあ」

「こんなに濡らしてるね、全然痛がてないよ」

触られたそこは先程よりも濡れていて、少し動くとシーツまで濡れているのがわかる。痛いのに何でこんな事にっと自分でも思うけど、もう、フェイタンに何されてもこんな事になる様になってしまったのではないかと思ってしまう私は重症だ。

恥ずかしいし、痛いし、でも、撫でられると気持ちいい。

「何しても仕置きにならないね」

そう言ったフェイタンはまた、再開する。

「ぁっにじゅ、いち」

フェイタンは何も話さなくなり、自分の声だけが部屋に木霊してよく聞こえるがそれがまた恥ずかしさを高めていく。
だんだんと打たれた場所が痛くなってくる。少し身をよじっても上手く同じとこに当たって、ジンジンと熱をもつ。

―ピシッ!
「ひゃっぁっ、、、よんっじゅ、あぁっ」

急に触れられると痛いはずのお尻はピクピクと痙攣して背筋にかけて気持ち良さが走る。何てフシダラな身体なんだろうか。私は痛がる様に身をよじるが、触られただけでも達してしまいそうな感覚に困惑する。

「後5回ね」

―パンッ
「いっぃーはぁっよんじゅっろくぅ」

さっきまでより強い痛みに腕を立てて耐える。痛みが去った後に残る余韻も強く私の身体を侵食していく。徐々に後何回と頭の中で数えだし、終わる事への安堵と少しばかりの寂しさが心を揺らす。

「きゃぁっ、ごじゅぅ、、、あっ、まって、さわらないでぇええ、ああぁっ」

「いつの間にそんな変態になたね」

自分でもよく分からない。触れられたお尻はもう熱さなのか痛ささのかわならないのにサワサワと触れられた部分とは違って下半身に熱を持ち奥の方がピクピクと痙攣して一瞬、達した時よりも少し優しい気持ち良さが走り軽く頭が真っ白になる。

「違うっ、フェイタンが、、触るからっ」

「ワタシのせいか?」

あっ、ヤバイちょっと怒った?フェイタンが眉にしわを寄せるのを見て私は直感的にそう思った。

「そ、そういうわけじゃ」

「じゃ認めるか?」

ニッと笑ったフェイタンにしてやられた。これじゃ自分で変態ですって認めるほか無いじゃ無いか。こんな事をしておいてフェイタンだって充分変態じゃ無いかと思いながらもそんな事を言ったらこれ以上の事をされそうで黙り込む。

「まぁ、いいね。寝るか?」

「え?寝るの?」


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