飽き反芻

飽き反芻_痛みと愛と呪縛 | ナノ
痛みと愛と呪縛


「フェイタン 、、怪我」

「知り合いか?」

フェイタンは、私を睨みながらそう言ってきた。アジトを出て付いてきたことに怒っているのだろうか、それとも勝てそうになく怪我をしそうになった事に怒っているのだろうか、それとも何だろうかと考えながら

「ううん、知らない」

「名前」

あぁ、そうか、そう言えば何故あの男は私の名前をっと思って、よく考えればこの天空競技場の受付で名前を書いたなっと思い出した。そして、フェイタンがあの男が私の名前を知っていた事に苛立っているのかなっと推測する。

「その、闘技場に登録した時に」

「何かてなことしてるね」

ですよねぇっと思いながら、そう言えばクロロが明日には合流できると言っていたのにフェイタンが今ここにいる事を疑問に思いながらゆっくりと立ち上がるとフェイタンが私を抱き上げてベッドにポイッと投げられた。

「ごめん、フェイタン傷大丈夫?」

私は謝る事もそこそこにフェイタンの傷が気になって仕方なく、上半身を起こしながらフェイタンの方を見た。やっぱり怪我をしている。肩からお腹に向けて斜めに服が切れていて、その下は肉が見えて赤くなっている。

「そのうち治るね」

そんな浅い怪我ではないだろうと心配をよそにフェイタンは服を脱いで床に捨てた。こんな時にこんな事を思っていいのか分からないけど、脱いだフェイタンの体は少し幼い顔にしてはかなり鍛えられていて引き締まっていて、だけどむさ苦しさを感じさせない無駄のない肉付きで、ドキッとしてしまう。

「何見てるね」

「あっ、いや、その怪我やっぱり手当てした方が」

私は思わず視線を外してフェイタンにそう言うとフェイタンはクツクツと笑って私にまたがる。そこまでされてよそを向くのも白々しいのでフェイタンを見るが、怪我は血がもう止まっていて、大丈夫そうだと思いながらまた、見とれてしまう。

「それより、4日も会えなかたね、そろそろしておいた方がいいよ」

それは何時ものあの行為をすると言う事だっとドキドキする。フェイタンは私にゆっくりと口づける。トクトクと高鳴る鼓動は心地いい。唇から離れていくフェイタンの暖かさが名残惜しい。そして何時もと違うフェイタンの姿にときめいて仕方ない。

「フェイタン、もっと」

まだまだ恥ずかしさはあるけど、私の求めに笑うフェイタンの顔が艶めかしくてそして愛おしい。くっついていない身体がもどかしい。全てフェイタンで埋め尽くされたいっと心が貪欲になり、フェイタンに溺れる様にフェイタンの事しか考えられないこの感覚が幸せっと思いながら、フェイタンの首に手を回した。

「取り込み中申し訳ないんだが」

何処からか聞こえてきた声にパッと観るとクロロが立っていてそれに気がついた瞬間顔に血が上っていく。

「ギャーーーーーーー」

私はサイドテーブルに置いてあったライトスタンドを思いっきり投げたら上手いことクロロに当たった様だ。

「ちょっ、流石に痛いんだけど」

「自業自得ね、ノクくらいするね」

「最低っ」


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