飽き反芻

飽き反芻_痛みと愛と呪縛 | ナノ
痛みと愛と呪縛


シャルとフェイタンはパクから男から得た白鳥家の方へと言われる本の事を聞いていた。

「白鳥家の方へは無くなった時間を求めての第1篇の事だったわ」

「あれ?白鳥家の方へって2冊あったよね」

「無くなった時間を求めては全て合わせると13冊の様よ、しかも、中身は読めなかったわ」

シャルは中身の読めない本がかなりの高値である事を不思議に思いながらもよく考えればあれだけ高価な本でも普通ならば原本意外に複写が出たりするものだが、それが出回ってないとなるとまだ読めた人がいないという事だろうかと思い。開けないような本を誰が何のために欲しがるのだろうかと思って、

「ん?パク、それって開けなかったの?」

「いいえ、手帳に書いてあった文字とまた違う字で書いていて読めなかったわ」

パクからそれを聞いたシャルは困ったなぁっと言葉を漏らした。やっぱりリノンを連れてくるべきだったかと思ったが、手帳に書かれていた文字と異なるならリノンにも読めないかもしれないなっと思った。

「内容じゃなくて本自体に何かあるかもしれないね」

「確かに収穫なしで帰るわけにもいかないし、やっぱり盗って帰ろうか」

フェイタンの答えにシャルは同意して、本を盗む事に決まった。そうと決まれば3人は今日の夜にでも決行しようと一度ホテルに戻る事にした。

―ヴゥーピッ

「起きたか」

フェイタンは携帯が鳴った瞬間に画面を見てすぐに出た。シャルとパクはフェイタンの言葉に誰からかかってきたかすぐに察した。とりあえず走ってホテルに戻りながらフェイタンはリノンと話す事にする。

「うん、ミンボにいるの?」

「あぁ、2日後にはそちに帰るね」

起きたリノンはクロロからフェイタンが自分の代わりにミンボに行ったことを聞いたのか少し寂しそうにフェイタンに聞いてきた。

「本の事分かった?」

「なんかね、あれ本の第1篇だったみたいで中身はまたよくわからない文字で書かれてるみたいなんだ」

リノンの問いにフェイタンが答えようとした瞬間シャルに携帯を奪われたフェイタンはシャルを睨んだが、こういう話は確かに自分よりシャルの方が良いのはわかっているので早く終われとばかりにシャルの方をずっと見ている。シャルはスピーカーに切り替えて二人にも聞こえるようにした。

「本の一部分をさしてたって事?」

「無くなった時間を求めてって13冊もある長い小説の2冊なんだけどね」

「え?」

シャルはリノンの驚きが本の長さについてではない事がわかった。何か気づいたのか思い出したかのような声だった。しばらく何か考えているのか無言だが、急かさず待つ事にした。何か話して言おうとした事を忘れられたら困る。

「スワン家の方へ、失った時を求めてかも」

「どうゆう事?」

シャルは自分が知っている本のタイトルと似ているリノンの言っている言葉にどういう事か聞く。調べた情報が間違えていたのか、それともリノンが言っている事が間違えているのか。違う物の事を言っているのか。

「ね、ミンボって有名な美術館とか王宮の跡地とか塔、、んー、首都が花の都って言われてたりしない?」

「うん、後有名なのは戦勝門かな」

「凱旋門!ミンボはフランスって事ね!」

シャルはこういう時のリノンは少し団長に似ているなっと思っているとパクと目があって、パクは携帯を渡してと言うように手を差し出してきたのでシャルは仕方なくパクに任せる事にした。

「リノン、そのフランスとさっきの本は何か関係あるの?」

「スワン家の方へはフランス人のプールストが書いた小説なの」

で、そのフランスという国がこのミンボに似ているという事だろうか。とリノンの言葉から3人は推測する。

「確か、プールストは、初版本のスワン家の方へを同性の彼氏に送ってそれは私の世界で2億近くで取引されてたはず」







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