▼81-90
気息奄々
阿諛便佞
法界悋気
寂々寥々
荒涼無味
虚心坦懐
鬼哭啾々
陰々滅々
乱離骨灰
古色蒼然
▼91-100
流汗淋漓
大山鳴動して鼠一匹
生き馬の目を抜く
生け簀の鯉
一脈相通じる
一陽来復
烏有に帰す
中原に鹿を追う
歯滅びて舌存す
伯仲の間
【語句説明】
・気息奄々(きそくえんえん)…呼吸が今にも止まりそうな様子。転じて組織などが滅びそうな様子。
・阿諛便佞(あゆべんねい)…誠意もないのに口先だけで上手い事を言い、巧みに立ち回る、ずる賢いこと。
・法界悋気(ほうかいりんき)…自分に無関係な人のことなのにそれを妬むこと。
・寂々寥々(じゃくじゃくりょうりょう)…ひっそりとして物寂しいさま。
・荒涼無味(こうりょうむみ)…景色などが荒れていて面白みも味わいもないこと。
・虚心坦懐(きょしんたんかい)…心にわだかまりがなく気持ちがさっぱりしている。
・鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう)…亡霊の泣き声でも聞こえそうな、凄まじく恐ろしい気配。
・陰々滅々(いんいんめつめつ)…陰気で薄暗く物寂しい雰囲気。
・乱離骨灰(らりこっぱい)…ばらばらに乱れ散り、滅茶苦茶になった様子。
・古色蒼然(こしょくそうぜん)…いかにも古めかしい趣がある。
・流汗淋漓(りゅうかんりんり)…体中から汗が滴り落ちるさま。
・大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)…大騒ぎしても結果は小さいことの例え。
・生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)…人の隙に付け込んで利益を奪う。
・生け簀の鯉(いけすのこい)…自由がなく運命が決められている。
・一脈相通じる(いちみゃくあいつうじる)…何となく共通するものがある。
・一陽来復(いちようらいふく)…冬が去って春が来る。悪い事が続いた後ようやく良い方向に向かう。
・烏有に帰す(うゆうにきす)…すっかりなくなってしまう。
・中原に鹿を追う(ちゅうげんにしかをおう)…多くの人が一つのものを追い求め競争する。
・歯滅びて舌存す(はほろびてしたぞんす)…強者はかえって早く滅び、弱そうな者がいつまでも生き残る。
・伯仲の間(はくちゅうのかん)…実力が拮抗していて優劣がつけにくい。