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ザンザスの呼び出しがあったが、正直恥ずかしくて会い辛い。屋上から走り去ったあと、スクアーロはトボトボと校門に向かっていた。
(どんな顔で会えばいいんだぁ)

ふと門の外を見ると、黒塗りの高級車が停まっていた。まぁ、この学校ではよくあることだが、車に着けられた紋章は大マフィア・ボンゴレ。
(げっ)
「こちらへどうぞ」
車から出てきたスーツの男がそう言った。やはりスクアーロの迎えに寄越された車だ。
実はあれから3日、呼び出しを無視していた。気の短いザンザスはついにディーノと部下の迎えを用意したのだ。

「…はぁ」

スクアーロは溜め息をつくと、車の後部座席に乗り込んだ。


呼び出しを無視していたので、殴られる覚悟はある。
しかし顔が会わせ辛いのにはかわりない。
まず謝る隙があれば謝って、それからこの間のキスの意味を聞いて…?
悶々と考えている内に、車はボンゴレの敷地内へと入った。




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