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「コルニオーラの部屋はどうする?ザンザスと一緒…はないか」

伺い見たザンザスの眉がぴくりとつり上がったので、同室は却下と受け取る。コルニオーラも同様に嫌そうな顔をしていた。どうやら、コルニオーラはザンザスよりも感情をはっきり表に出しやすいようだ。


(中身は同じハズなんだけどなぁ……男女の差かぁ?)


溜め息を吐いたスクアーロの左腕にコルニオーラがしがみつく。

「いつ戻るのかわからねえしカス鮫の部屋でいい」


「う゛ぉぉぉい?!それはダメだぞぉ…」


ギュッとスクアーロの左腕に、わざとなのか柔らかな胸を押し付けるコルニオーラを引き離しながら全力で断るが彼女は離れようとしない。




「…女ボスは積極的ですねー。関心しちゃいます。あんな風にはなりたくないですけどー。」

「つまりボスはいっつも中身あんな風って事じゃねえの?」


「意外よねぇ。オレ様だと思ってたけど、スクちゃんと2人きりだと甘えるタイプなのかしら。」


「美しいボス……あぁ、素敵だ……ボス」


「何かキモいのいるんですけどぉー?死ね変態雷オヤジ」

「ボスの前で言って来いよ。かっ消されるぜ、レヴィ」

「嫌ねぇ、讃辞を本人の前で言わないなんて、童貞丸出しだわ」

「何を言う、このオカマっ!!」



談話室の隅に集まって幹部達がソファの3人を見守りながら好き放題言っているのを睨むが誰も気にした様子はなく、勝手に盛り上がっていた。


(なんだぁ…?この件を真剣に悩んでるのってオレだけかぁ?!)


コルニオーラが立ち上がり、スクアーロの腕を引っ張る。


「おい、スクアーロ!部屋行くぞ」

「う゛ぉっ!?だから、ダメだぁ」


「何かマズいもんでもあるのか?」


「ない…けど、コルニオーラはボスの分身とはいえ女性だぜぇ?オレと一緒っていうのはダメだぁ」


「ぶはっ!なんだ、手出しでもするのか?」


「しねぇよ!!」


「ドカス」




「るせぇ、カス共」


ザンザスが静かに、しかし怒りを込めて言うと、室内はしんと静まった。


「コルニオーラは俺と同室だ。」

「はぁ?俺はスクアーロと」


ザンザスの言葉にスクアーロはほっと胸をなで下ろすが、コルニオーラが納得できずに拳に力を入れる。



「カス鮫も俺の部屋に来い。俺とコルニオーラが元に戻るまでだ。…それなら文句ねぇだろ。」



「チッ」

コルニオーラは渋々納得したがスクアーロはその案が腑に落ちなかった。


(いや、俺の意志は……??)




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