私の力が色々な人達に広がっていく。 カノンノは私の負担が軽くなると思ってか心底嬉しそうに喜んでいたし、私も一人でやるよりも大勢の人がこの力を使う方がラザリスの侵食を抑えやすいだろう。 一刻の猶予を争う今は、効率性を求めた方が良いこと位、私だって分かっているしその意見には賛成だ。 だけどこの力が伝わって“当たり前”のものとなってしまったら私の価値はどうなるのだろう、ルミナシアを救う為にこの力を授かった私に、それ以外の価値を見出だせないのも事実だ。 ラザリスの侵食を抑えるのと反比例して、私の存在も守るべき存在だったルミナシアの人達によって蝕まれていく、そう考えて何て皮肉な事なのだろうと思わず自嘲気味に口元を歪めた。 これぞsss 2012/05/24 21:14 |