※若干注意 熱に侵された己の頬を冷たい無機質な壁に押し付け、どうにか熱を逃がしてみる。 そのお陰か大分熱は壁を伝って俺から排出される。 その事に安堵していると、急に首筋からザラリとした感触が伝い、下がりつつあった俺の頬は再び熱が隠る。 「誰の事考えてんだよ」 いつもの品のある気取った声ではなく、低く胃にズシンと来る男の声。 柄にもなく、その声に肩が震え心臓が鷲掴みにされる。 いつ自分の理性が壊されるか分からない状況から逃れたくとも、神奈川に後ろから壁に押さえ付けられているせいでそれは叶わない。 心なしか奴に捕まれている腕の感覚がなくなっている気がする、もしそうだとしても解決策は何も思い浮かばないが。 「誰だ、千葉か?東京か?埼玉か?それとも茨木、栃木、群馬?」 『お、い』 耳元から直接吹き込まれる言葉に体か疼き、浅く呼吸する。 何てみっともない自分。 「まあそんなの事、今必要ないけどな」 がぶり 神奈川の口調が意外と分からなくて… 色っぽいカナちゃんやっほい 2011/10/12 18:02 |