「っ、い、いいからとりあえず照山中入れよ!!」
「え、いや僕メロンパン太郎届けに来ただけで「せっかくだから上がっていったらどうかしら?」…はは…じゃあちょっとだけ…」
「よし、姉さん流石!!」
「だって可愛いんだもん」
「!!!?」
「はい照山君、中へどうぞ〜」
「は、はい」

…な、なんか凄く流されてる気がする!!小村家の方々に!!

寒気と不安を覚えたが、半強制的に引きずり込まれてはそう簡単には抜け出せない。
結局小村君の手料理(オムライス)を振る舞われ、しかもそれが美味しいからかなり困った。おかわりまでしてしまった。いや何やってんだ僕。

「ふへへ、照山が美味しく食べてくれたからオムライスも幸せ者だなあ…」

自分のコップの中で麦茶に浮く氷をかき混ぜながら、小村君が呟く。
からんからん、という心地良い音に気を取られていたら、なあ、と話を振られた。

「なあ照山、照山がおれんちに来たの初めてだよな?」
「え?うん、まあ…そうだね?」
「じゃあさ、おれの部屋紹介してやるよ!!」

返事をする前にこっちだ、と服の裾を引かれてつんのめりそうになりながら付いて行く。

「じゃーん!!これがおれの部屋ですっ!!」
「へえ、ここが…」

小村君の部屋はそこそこ広くてきっちり整頓されていて、なかなか良いー…というかまともな部屋だった。
あの小村君の部屋って言ったら、もう四方がメロンパンに囲まれているんじゃないかと結構本気で考えていたから何だか意外だ。

「案外普通な部屋で安心ー…」

安心したよ、と言おうとして言葉が途切れた。

「な、なに小村くんっ!?なに!?」
「よしっ、照山確保!!」

後ろからぎゅうぎゅう巻き付かれて焦る。
…こういうのはだいぶ慣れちゃったけど、誰だって突然来たらビックリするだろう。

「てるやま、」
「え?…っっ!!!?!!!?」

ずぼ、という効果音を伴って、後ろから回された小村君の両腕が服の裾から中に侵入してくる。


…なんだこれ。



なんだこれなんだこれなんだこれなんだこれなんだこれなんだこれなんだこれ、


「ぎゃぁぁぁぁぁ誰か助けてぇーーーー!!」
「はい照山脱いで〜!」
「なんで!?うわ、ちょちょちょっと待ってよ、これどう考えてもおかしいってわあああおむらくんストーーップ!!」



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