死にやすいチャラ男について
2015/06/06

片桐は無意識なのか策略なのか、とにかく相手を逆上させやすく、追い詰められてもニコニコしているため必要以上に酷い扱いを受けることが多いです。
何にしても、作戦が上手いこと通ればまあ死んでもいっかー/とりあえず捨て駒になってくるわーみたいなノリで挑んでいるので、自分が生き残るための行動ではまずないはず。

安易に犠牲になろうとすると物凄い勢いで有本くんが助けに来ますが、そうなると作戦が破綻しかねないので、有本くんにバレないようにそっと姿を眩ませたり騙したりすることもしばしばあります。が、結局野生の勘で気づかれるので難しいところです。というか有本くん片桐のことをかなり見ているから、さっきから見かけない…まさかまた!っていうパターンが多いかと。

一応は作戦なのでハムスには話を通していましたが、よくある

「最初は作戦Aで進めて、どこかで失敗したらハムスが考えてくれた作戦B、それでも駄目だったら作戦Cでいこうと思うんだけど」

「C?この状況で他に策があるか?」

「まあ任せてよ。オレに良い考えがあるから」

「…解った、信用する」

みたいな流れで決まった作戦C=片桐自爆ルートだった、という一件があってから、作戦に組み込むのは許してもらえなくなり、以降は手の打ちようが無いと判断したら勝手に捨て駒になりにいくようになったようです。ハムスは「あいつまた独断でCに切り替えやがった」とぼやきながら、予め用意していた片桐回収案で死ぬ前に拾いに行く、という問題児への対処を必要とされる訳です。

…まあそんな感じで虐待・殺害されやすい片桐ですが、一度で良いからやってみたい虐待がありまして、それは『死んでもいいからと致死量ギリギリまで自白剤を打たれる』というやつです。『冷凍コンテナに閉じ込められる』はストーリーの中で有本くんと共に経験することが決定しているので「やってみたい虐待」には入りません。
色々と秘密の多い片桐なので、自白剤を打たれる可能性は高いと思うのです。そして何しろあの世界、治安が悪いところはかなり悪いので、『薬の成分とかよくわかんねーけどとりあえずいっぱい打っとこ!』みたいな感じで際限なく使われれば良いと思います。よく解らないままそういうことをするとね、ムカデ人間2みたいな惨劇が生まれるからね…

特に描きたいのは、自白剤の多量摂取で廃人になりかけみたいな状態で有本くんに回収されて、飛ばしすぎて運転がクソ荒い車の中で何とか自分にスタンガン使って意識飛ばそうとするけど出来ない片桐です。言いたくないことを口走ってしまいそうで、セルフ口止めがしたかったのです。でもスタンガン程度で気絶は出来ず、痛いだけっていう。そんなことしなくても、有本くんに布噛ませてもらえばいいよ。

というか、有本くんは何も聞かない気がする。


2人は良いコンビだけれど、その辺りに信頼度の差が出るように思います。信頼していないのか出来ないのか、してはいけないと思っているのかは微妙なところ。
作中で2人が手を繋ぐシーンが数回出てくる予定なのですが(1回目は初めましての握手、以降は来い!だったり掴まれ!だったり)、そこでも関係の微妙さがちらつくかもしれません。





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