だいたいお前たちのせい
2015/05/20


弟子
「僕たちの会話が煩すぎるっていう理由で、隔離のためにこのネタ置き場ができたらしいよ」

師匠
「ふむ、そうなのか…確かにテルはツッコミがうるさいからな」

弟子
「誰のせいだと思ってんだ、誰の!」

師匠
「おれだろ」

弟子
「…あ、うん…って、解ってるなら…!」

師匠
「おれにはお前が必要なんだ。解るか、おれはもう、お前がツッコんでくれなければ生きていけない身体になってしまったのだぞ…」

弟子
「ええー…なんか言い回しが気持ち悪いよ…真顔で言ってるのが余計にこう、気持ち悪い…」

師匠
「最近はやりのヤンデレを目指したのだが、ちょっと違ったか」

弟子
「そうだったんだ!全然気づかなかった!あと多分師匠にはそういう方向は無理だと思うなあ…」

師匠
「む、何故だ!?ツッコミがないと生きられないなんて相当病んでるだろ?」

弟子
「うん、いや、そうかもしれないけど…元々そういうキャラじゃないじゃん」

師匠
「素質がないと言いたいのか?」

弟子
「…まあそうかも。だって師匠、すごい心が健やかな感じだし…いつも楽しそうだし、おっさんのくせに人懐こいし」

師匠
「おっさんのくせにってなんだ!」

弟子
「とにかく師匠にそういうのは似合わないと思うし、辛そうにしている師匠は見たくないんだよ、僕が」

師匠
「待て!おっさんのくせにってなんなんだ!!?スルーは駄目なんだぞ!」

弟子
「し、しつけえ…!今そこはわりとどうでもいいよ!!僕結構重要なこと言ったんだからね!?聞いてた!?」

師匠
「おれが辛そうにしているのは似合わないし、見たくないという話だろ?」

弟子
「嘘だろ聞いてたのかよ!!!復唱しないでほんと恥ずかしいから…!」

師匠
「ふむ…テルは結構ロマンチストだよな。このポエムもなかなかだった」

弟子
「うるさいなあ…………え?」

師匠
「No.3ということは1、2もあるのか?是非見てみたいものだ」

弟子
「…そ、そ、そ、それ…どこから………」

師匠
「たまたまお前が居ない時にたまたまお前の部屋に侵入し、たまたま机を漁っていたらたまたま出てきたものだ」

弟子
「何がたまたまだよ!!白々しいにも程があるだろこのやろう!!!」

師匠
『僕の心は太陽に透かされた若い芽のようなんだ…はじめて身体に突き刺さるたくさんの光に、きゅっと背をのばして…』

弟子
「やめろおおおおおおおお」

師匠
「あとおれはこれも好きだ。『ようやく踏み出した左の足は…』」

弟子
「返せ!!ほんとにやめて恥ずかしすぎる…!!」

師匠
「何故だ?素晴らしいではないか。おれはお前がこういう一面を持っていて安心したぞ。思春期にはよくあることだ」

弟子
「…お父さんみたいなこと言うな…」←諦めた







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