pkmn長編小説追加用 | ナノ

05






ガタゴトガタン
電車が止まるまでに、と私が知る限りのノボリさんのことをクダリさんが知ることを共有する
数ヶ月前遠方への長期出張中に音信不通になったという。それはカロス、シンオウ、アローラ、ガラルとどこでいつ行方がわからなくなったのか曖昧らしい
ノボリなら心配ないと思った。そう呟くクダリさんは悔しいのか握り拳を作っている
ふむ、随分と広範囲だなとスマホロトムに表示された地図を見て息を吐く。この中ならヒスイとほぼ同じシンオウ地方でいなくなったのが濃厚かとも思うが億層だけで決めつけるのは良くない


「……本当にノボリ見つけてくれるの?」


そう弱々しく眉を下げるクダリさんの表情は今にも泣きそうなくらいに目元が赤い
クダリさんには話していながい私がノボリさんと出会ってからかれこれ数十年の付き合いだ。私が幼少期カイちゃんとおままごとをしている時から見かけることがあったくらいだ
つまりここで私が頑張らないとクダリさんは数十年ノボリさんに会えず毎日楽しくもないバトルを続けることになる


『確証はないです。でも、このまま会えないなんて嫌じゃないですか……私もクダリさんの気持ちわかるし』
「そっか○も過去から来たから…嫌なこと思い出させてごめんね?」


こてん、と首を傾げ謝る姿はよく知る友人のあざとい謝り方とは違い自然に出ているものなのだろうか。とてもよく似合っているおかしい。私のほうが幾分か幼いはずなのにその仕草は真似ても可愛さは絶対にクダリさんに勝てない


「ぼくに出来ることがあれば言って!協力するから!」
『では、多少の犯罪行為の加担をお願いします』
「えー!サブウェイマスタークビになっちゃうよ!」


多少の冗談を言い合えるくらいにクダリさんは元気を取り戻したようで出会い頭の仏頂面は何処へやら、にこにこと笑顔が絶えない


「でもクビになってもいいや!だってノボリに会えるかもしれないんだからね!」




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