side:小平太 見渡せば隅に緑色の制服を着た4人を見つけて、そちらに駆けた 勢いをつけたまま、一番近くにいたもんじにタックルした 「今日の飯はなんなんだっ?」 「っ、小平太、当たってくるんじゃねぇ!」 危うくこぼしそうになったもんじが文句を言ってるけど無視 そんな私にいさっくんは苦笑いしつつ答えてくれた 「今日はAがハンバーグ、Bがあじの開きだよ、今篤葉ちゃんが向こうに行ってるはずだから・・・「長次と、七松くん?」・・・あ、戻ってきたね」 後ろから声がした 振り返れば、篤葉・・・長次の幼馴染だった 医務室では熱で赤みが差していたが、すっかり良くなったようで、遠い日のようにこてんと首を傾げていた そんな仕草に、やっぱり可愛いなぁと思いつつ、私と彼女は違うのだと感じて、なんだか遠い人のように思えた 「長次と七松くんが座ったら席がいっぱいだから・・・私別のところいくね」 4人とも誘ってくれてありがとう、といって篤葉はどこかに行こうとして、私はそれがいやで、彼女の服のすそを引っ張って引き止めた「な、七松くん?」 「せっかくだから、一緒に食べよう、それに、私も篤葉と仲良くなりたいっ」 私がそう言うと、驚いた顔をした篤葉は、その後少し照れたように笑って、うん、ありがとう、と頷いた そこで篤葉はぴたりと動きを止めて、でもやっぱり座る場所が・・・とこぼした 「私と文次郎はもう食べ終わったからな、構わんよ」 「え・・・いいの?」 「あぁ、俺も帳簿をつけないといけないからな、そろそろ行こうと思っていた」 「ありがとう、二人とも」 二人は席を立ち、私たちに挨拶をして食堂から去っていった 篤葉は二人に手を振って、席に座ると、私と長次を見上げた 「ご飯、持ってこないでいいの?」 「!、いってくるっ!」 私は長次の手を引っ張ると、おばちゃんの元に向かった もっと知りたい、君の事 → 戻 |