想いが通じたのにもかかわらず手出せなくて、でも好きだからって悶々するアニキ

わかっている。
わかっている、というよりわからされている。

・・・・・・わかってるんだけどな。


名前と想いが通じてやっと我慢しなくてもいいんだと万歳をしたものの、相手は未だに14歳。
一方俺にいたっては25のおっさんだ。
名前がおっさんなんかじゃねえとは言ってはくれるが、ちょっとは気にしちまう。

そんな俺が名前に手出してしまえば、悪けりゃ犯罪になっちまうわけで。
生まれ変わったんだからどうせなら同い年にしてくりゃいいものの、と思う前に目の前で無防備に寝ている名前にお願いだから少しは俺のことを考えてくれと言いたいわけである。


「んー・・・もとちか、さん」

しかも寝ているあいだにもそうやって名前を呼ぶもんだからどれだけ狙ってんだよ、こいつ。
過去にいろんなことをした記憶が残っているとは言え、まだ14歳。


「名前、キスぐれえは許してくれよ?」

好きなんだから本当はこれ以上先に進みたい。
それでも・・・昔は散々俺の好きにしたんだ。

軽く触れるだけの口付けを落とすと名前がふわりと笑った。


・・・もどかしくて仕方がねえ。
いつかは俺の気持ちもわかってくれるよな?

不安気に顔を覗くいてはみるが、起きそうな気配はいっこうに見えなかった。




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元親さんが一人で悶々です笑
お題くださった方ありがとうございました!!





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