政宗様とのイチャイチャ

ま、政宗さんが真面目に政をしている…だと…!?


ここに来てそんなに経ったとは言わないけれど今まで政宗さんを見てきて真面目に自分のすべきことをしている姿なんて戦ぐらいしかないと思っていた。
というか、戦でさえも真面目というか楽しんでいる気がするけど。
そこのところは尊敬しているけれど。


今はそういうこと言ってる場合じゃなくて。

お茶を持っていて、仕事をしていない政宗さんを見つけて、小十郎さんを呼んで、隣で政宗さんが叱られるのを見る…
それが私の日常だった。

だけど今日はお茶を持ってきて仲を覗いた瞬間に政宗さんが仕事をしているのを見つけた。
これはお茶をもって入らない方がいいんだろうか。


「政宗さんの邪魔になったら駄目だもんね、引き返そう」

踵を返し、戻ろうとした時だった。

『名前がこねえなら真面目にしたった意味ねえんじゃねえかよ…』

そんな声が聞こえた。
まあ間違いなく政宗さんの声で。
すかさず中に入ったら襖越しすぐのところに政宗さんがいた。


「危ないじゃないですかっ!?」
「んなもん気にすんな、俺が受け止めてやるから」
「じゃなくて、お茶持ってたんですよ!!熱いですよ!!」

なんだか必死に自分ひとりで訴えかけていても政宗さんが静かに笑って流すものだから私もつられて笑ってしまった。
政宗さんの罠にかかってしまったのが私なら、そこから抜け出させるのは政宗さん。
離してくれそうな感じは今のところしないのだけれども。


「名前が足りねえからやる気もでなくなっちまうほうがお茶ぶっかかちまうより大事だろ you see?」
「その道理はわかりませんけども…
 私がいたらちゃんとしておいてくれるんですね?」
「Yes!話が早えじゃねえか、いい子だ。
 hugとkissどっちが先がいい?」


…あれ。
確かに私が足りないだとか言ってきたけれども、真顔でそんなハグとかキスとか聞いてる?
そんな午前中から聞いて―

「Ah―…それ以上のことがお望みか?」

聞いてるんですね。
勿論私には答えられるはずもないので黙ってそれ以上のことには首を振って、抱きついた。


「キスは恥ずかしいのでしませんけどね?」
「Ok. 俺からする」

まるで少年のような笑顔を浮かべながら政宗さんは軽く触れるだけのキスをした。
なのになかなか唇が離れず、だんだんと物足りなく思ってきた私は抱きついた腕の力を強め自ら唇を押し付ける結果となった。




###
筆頭もっとやれ!とか自分でも思ってしまう結果でしたが楽しんでいただけたら嬉しいです(*´∀`*)
お題くださった方ありがとうございました!!






[ 14/27 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -