ジェネレーションギャップに戸惑う政宗様を見て和む話
政宗さんが朝からデートだ、デートだと張り切っているかと思いきや、連れてこられたのはどこぞの温泉だった。
別に嫌いとか…そういうわけではないのだけれど。
ただ、なんていえばいいのだろう。
私と思っていたデートとはかけ離れたものだった。
「あ、あの政宗さん…今日デートですよね?」
「Yes!ほらさっさと行くぞ」
「行くってここ脱衣所がひとつしかないじゃないですか!
しかも自然のままだからわかれられないし!」
まさか混浴だけはないだろうと、馬から下ろされた瞬間に今の状態に突っ込む。
「もう俺と名前の仲じゃねえか you see?」
「いいえ、それとこれとは別問題ですからね!?
そんなことは―…って、もう政宗さん!!」
結局いろいろとぐちぐち言っていた間にお姫様だっこされて、そのまま温泉の前まで連れて行かれたのだけれど。
足袋だけ脱がされて温泉に面する岩に座らされた。
「そこまで言うなら足湯で我慢してやる」
「…はい、それでお願いします」
「だが帰ったら覚えとけよHoney?」
「残念です私記憶力いい方ではないので」
「いい、俺が覚える」
そんなこと言って結局は政宗さんは私のことを思って嫌がることは何もしない。
デートだって言う時はいつも私が疲れている時を見計らって休ませようとしてくれる。
今日だってきっと私のため。
「それにしても今日はどうして温泉にですか?」
「そりゃdateに温泉はもってこいのもんだろ、癒されるしな」
「なんだかそれ年取ってから言うセリフじゃ…ジェネレーションギャップを感じます」
いくら南蛮語、もとい英語に強い政宗さんでも聞いたことがない単語だったらしく、珍しく舌足らずな英語で不思議そうな顔をしながら聞き返した。
「まあ要するに世代によっていろいろ差が出ちゃうんですね」
「俺はまだじじいじゃねえぜ?」
「言っていられるのも今のうちだったりして…」
「っ」
私としては冗談のつもりだったのだけれどまさかの反応だったのでつい笑ってしまった。
別にそんなに年齢の差を感じているわけじゃないんだけど。
ただそういうことを気にしてる政宗さが面白くて、なんだが和んできてしまう。
「何笑ってんだ」
「いつだってこんな顔してますよーだ」
「Hu-m…なんだか気に入らねえな」
「うわ、ひど…っん」
突然触れた政宗さんの唇に驚いて後ろに下がろうとしたところで、引っ張られて捕まえれた。
「Generation gapだがなんだか知らねえが差なんか出してやらねえぜ。
十分アンタを楽しませてやるよ」
そう笑いながら言った政宗さんに今日はもう逃げられないなと自分で蒔いた種だけど、少し苦笑してしまった。
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筆頭はじじいじゃないです(`・ω・´)←
お題くださった方ありがとうございました!!
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