ボールペンと相性が悪い
2019.01.26.Saturday
私は字が汚い。
というか、丸いし、変なところではねたり払ったりしてしまう。
そう自覚したのは、高校生になってからでした。
それまでは子供特有の字だと思って、そのうち良くなるでしょう、なんて呑気に構えていたのですが、大間違い。
中学生の頃に異様に小さな字を書き連ねるマイブームがきたという謎の経歴を持つ私は、字を丁寧に、奇麗に書くマイブームが来ないまま成人してしまったのでした。
そんな私はボールペンととても相性が悪く、ボールペンを使って名前を書きなさいといわれるたびに、へたくそな、まるで日本語の初心者が形だけを見よう見まねで書いたような、がたぴしの字をまざまざと見せ付けられては凹むのです。
そんな私が「相性わるいなあ」としみじみ思うのは、一般的なインクを使ったボールペンです。「ん? 一般的なボールペンって何?」と思われたあなた、そう、あなた。視線をそらさないで。あなた。ご説明します。
一般的なボールペンとは、ゲルインクではない、五本でいくら、十本でいくらと纏め売りされているような、手に入りやすい、昔ながらのおなじみのボールペンのことを指します。
銀行や役所で使われているような、よくインクがダマになったり、常に均一にインクが出てくれなかったりする、あの従来のボールペンです。
インクが出にくいんじゃ使いにくいよね、と思ったあなた。そう、あなたです。私はあなたを凝視しています。それだけじゃないんです。
ペン先が太く、しなやかさが感じられない。細文字ですよ、という顔をして0.7なんて太さのものを売っているのです! ……いや、細くないじゃん、と思いながら試しに買ってみた私の責任なんですが。
その結果、どうなったか。
私は私の字が汚いという事をまざまざと見せ付けられ、敗北感で唇を噛み締めています。
ああ……なめらかに書ける0.4や0.38なんていう細字のボールペンであったなら。文字が潰れることもなく、ひらがなの「あ」ですら奇麗に書けた(ように見える)のに。
そういうわけで、おなじみのボールペンは私と相性が悪いのです。小学生の漢字練習のような字になるのです。それよりも汚かったりします。
悔しい。
均一に出ないインク。
引っかかるペン先。
掘れる紙。
思いも寄らない部分で曲がる字。
すさまじい筆圧。
ああー!
後半は自分のせいですけど、ああー!
なんというストレスでしょう。
さて、そんな字が汚い私に、神様は救済の措置をとってくださいました。
凄いんですよ、これがあるだけで紙が下に沈みこまず、ボールペンが引っかかることなく、文字がかけるんです。
下敷きっていうんですけど。
下敷きを使っても、元の字が途端に奇麗になる事はないんですけどね。
そんな、くだらない内容でした。
個人的には深刻な話題なんですが。
おわり。
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