SSS 随時更新。
長かったり短かったり。無法地帯。ツッタカターで吐き出したネタとかもブン投げてる。一人称私で喋ってるの多い。ヒロインは名前変換無しでえみり。


 霊幻/mp100
バギ。それは木の枝がへし折れた音と全く同じだった。自分の体が支えられなくてそのまま吸い寄せられるかのように地面へと身体が落ちる。聞き慣れない音に霊幻さんも茂夫もエクボも芹沢さんもこっちを振り向いた。
「おま、今の音…」
多分私よりも真っ青な顔をして霊幻さんは私に問いかけた。
「た、た、多分、折れました」
自分がどんな顔をしているかなんて全く分からないがわりとまだ余裕がある。恥ずかしい話だ。除霊中の彼らの数歩後ろにいて飛んできた破片を避けようとしたら木の根っこに足を取られてずっこけて骨を折るなんて。全くなんて情けない話なんだ。
ふぁぼされた数だけ存在していない自分の作品から一文や台詞を抜き出して紹介するのタグにて
2018/03/23

 おそ松/osmt
『ひとりかくれんぼ』

ひた、ひた、と真っ直ぐこちらへ向かってくる足音と自分のドッ、ドッ、と心臓の音が重なるのが分かる。早くかくれんぼを終わらせなくちゃ、そう思うと重苦しい音を立てて開くクローゼットの扉。「こんなところで何してんの?」恐る恐る顔を上げるとそこにいたのは何度も顔を合わせてきたおそ松だった。上から下までずぶ濡れの彼は「雨に降られちゃってさあ」なんてケラケラ笑いながらそう言った。「そんなとこにいないで早く出てこいよ。お兄ちゃん寒くて寒くて〜」とおそ松は風呂場へと向う。あの男は、一体誰なのだろうか。松野おそ松はフィクションの男なのに。
ふぁぼされた数だけ存在していない自分の作品から一文や台詞を抜き出して紹介するのタグにて
2018/03/23

 おそ松/osmt
ストックホルム症候群の松野(東郷)おそ松とその妹の話。

設定とかポロポロ吐き出したやつをまとめてます。やたらめったら長いので注意。あと設定自体も注意です。平気な方のみどうぞ。
パスは長男の数字を半角で。
読む
2018/03/20

 冬獅郎/脱色
息が詰まりそうだ。あと何年、何十年生きていけばいいのだろうか。窓から差し込んでくる朝日をぼぉっと見つめる。こうして朝日が登り朝が来るのを眺め生活のため仕事へ向かうための準備をして顔も見たくない上司に愛想笑いをして大して仲の良くない同僚とご飯を食べ日が落ちてから満員電車に押し込まれ家までの帰路を電灯の明かりに照らされながら歩み食材も入ってない冷蔵庫を見てため息をついて1日の疲れをシャワーで洗い流す日々。
毎日毎日、同じことの繰り返し。周りの友人は皆充実した生活を送っているのに、私は、私は。私はどうしたらいいのだろうか。私は今日もベランダに立ち空を見上げる。真っ暗な空だ。都会の空は空気が汚れてるせいで星が何も見えない。…今日は満月。

いつだったか、夢に出てきた想い人。それはあまりにもリアリティのある夢だった。彼が私の頬に触れた温もりが目を覚ましても残っていた。部屋に彼がいたということが感じた。突然私の目の前に現れて、一体どういうつもりだというのだろうか。ねえ、冬獅郎。「待ってるから頑張って生きろ」だなんて、そんなの、ずるいんじゃない?ずるいよ。そんなこと言われたら頑張るしかないじゃない。でも、でも、でももう私頑張れそうにないよ。

「冬獅郎、ねえ、はやく、たすけて…」

無意識に口から出た言葉、頬を伝う涙。私は今日もまた都会の黒い空を見つめながら涙を零す。早く、早く迎えにきてよ。そう思えば風が強く吹いたような気がした。
2017/07/16

 トト子/osmt
※百合注意

アンタに何が出来るっていうのよ!トト子ちゃんの声が響いた。なんて悲しそうな声を出すんだろう。そっと歩み寄ってその大きく綺麗な瞳から流れる涙に触れようとすると触らないでよと手を弾かれる。じんじんと広がる痛みにああ、トト子ちゃんに叩かれてしまったとぽつり思う。それと同時に上がる口角がどうも隠せない。肩を震わせてひっくひっく3歳児の子供みたいに泣くトト子ちゃん、ああなんて可愛いんだろう。何も泣くことはないじゃあないか、自分に想いを寄せる彼に私がちょっと手を出しただけ、ただそれだけなのに。本当にトト子ちゃんのことが好きだったら私のことなんて気にもしないはずなのにそれでも私の方に来てしまったのは、それは彼がトト子ちゃんのことを心から好きでは無かったということになるんだよ。だからむしろ私に感謝してほしい。クソ以下の害虫から守ってあげたんだから!それなのにどうして泣くの?トト子ちゃんはそんなに彼が良かったの?ぽろぽろ涙を流すトト子ちゃんをじぃ、と見つめる。はああ、やっぱり綺麗。触りたい。もう1度手を伸ばすとトト子ちゃんは拒むこともなく私に身を委ねた。

「もう嫌、疲れた。嫌いよ」
「どうして?どうしてそんな事言うの」
「嫌い。嫌いなのは嫌いなんだから」
「ふふ、可愛い。私はトト子ちゃんが好きよ」

赤く目の腫れたトト子ちゃんの瞼に唇を落とす。早く腫れが引きますように、と。華奢な背中に腕を回すとすっぽりと私の胸に収まる。ああなんて愛おしいの!嫌い嫌いと言いながらもそっと私の背中に手を添えるトト子ちゃんがあまりにも愛しくて愛しくてしょうがない。大好きだよ、トト子ちゃん。私がずぅっと守ってあげる。

「───気持ち悪い、本当に大嫌いよ。死んでほしいくらいに」
「なんとでも言って。私は世界で1番大好きだよ」
2017/01/22

 トド松/osmt
女の子って本当にめんどくさい!たった数センチ髪の毛切ったことに気付かないだけで凄い怒るし、シャンプー変えたとかそんなの知ったこっちゃないし、今日の服は新しいヤツなの!とか、そんなの分かるわけがないじゃん。スタバァの件も然り合コンの件も然り、オンナゴコロってやっぱり難しい。比較的一般ピープル寄りな僕だけど、本物のパンピに適うわけが無かった。長年付き合ってきてる幼馴染にそう愚痴をこぼすと彼女も「私だってそんなの気付かないよアッハッハ」なんて大笑いしながら言った。女の子でもやっぱりそういうの分からないもん?ああ、もっとよく分かんなくなってきちゃったなあ。でもパンピな女の子よりやっぱりキミが1番かなあ、なんて。酒に酔った勢いでちゅーしてよなんて言えばしてくれるかな?ケラケラ笑う幼馴染にほんの少しにじり寄ってすう、と息を吸った。
2017/01/22

 十四松/osmt
空をとぶ鳥を見てるとぼくもとべそうな気がしてくる。鳥にできてぼくにできないことなんて、きっとない。あ、でもぼくは鳥をうむことはできないや!カラ松兄さんと一緒に、いつもと同じように屋根の上でカラ松兄さんの弾くギターの音色に合わせてぼくも歌う。カラ松兄さんの声って、何だか安心するんだよね!自然と上がる口角、ああぼく今すっげェ楽しいや。今日のカラ松兄さんの歌のテーマは恋、だって。歌詞の意味はよくわからないけどなんだかとても泣きたくなった。元気にしてるかな、あの子。まだぼくキミと遊んだり、どっか行ったり、もっと一緒に居たかったよ。髪の茶色い男の人と幸せそうに笑うキミがふと浮かんで目からぼろぼろと涙がこぼれた。空をとぶ鳥にぼくのこの気持ちを乗せて遠くに持っていってもらいたいな。カラ松兄さんの弾く音がが、少しだけ泣いた気がした。
2017/01/22

 一松/osmt
気になる人がいる。よく猫にエサをやりにいくときに見かける人、兄弟に話してみるとどうやら高校時代同じだった人らしい。おれの記憶には全くないけど、そこそこ人気なやつだったみたいだ。そんなやつに何でまたこのおれが気になってしまったかなんて思い返しても浮かばない。気が付いたら心が奪われてた、ってやつだ。言い方臭いけど、でもそうなんだ。世間でいうコミュニケーション障害のおれがどうやって彼女に声をかける?久しぶり、だなんて常套句おれには使えない。おれでさえ覚えていないやつだ、相手もおれのことを覚えているわけがない。さて、どうしようかと胡坐をかくとにゃあん、とおれを呼ぶ声。ああ、なんだ。こいつがいるじゃないか。
2017/01/22

 チョロ松/osmt
ついやってしまった、と思った。彼女との出会いはハローワークへ向かう途中にあるコンビニで僕がにゃーちゃんのストラップを落としてしまったのを拾ってくれたことだった。彼女はアイドルの趣味も無いし僕と共通点なんて何も無かったけど気が付けばたまに呑みに行くような仲になっていた。これってもしかしたらあいつらよりも先に童貞卒業出来たり?なんて思っていた。だけどついこの間商店街を歩いていたら仲睦まじそうに歩く彼女と男を見かけた。おいおい、何だよ彼氏持ちかよ。僕に気付いた彼女が向かいから歩いてきていたけど僕の口からは「このリア充が!」なんて嫉妬に塗れたしょうもない言葉を放っていた。たまらずその場から立ち去ったけど去り際に彼女が何かを言いかけていた。振り返る余裕なんて無かった僕は自責の念に押し潰されそうになっていた。
2017/01/22

 カラ松/osmt
オレの愛した女は酷く脆く、そしてまた酷く強い女だった。白い顔に手を添えてみる、冷たい。それでもオレの愛した女だけあって美しい。彼女の長い睫毛がとても好きだった。オレはそっと瞼に唇を落とす。そして鼻、頬、唇へと。白い肌によく映える真っ赤な唇、その口からもうオレに囁く愛の言葉を聞く事は出来ないがまァそれは今世の話だ。あっちで巡り会うことは出来ないかも知れないがオレは信じているぞ。来世でもまたお前と巡り会えることに。冷たい彼女の唇をそっと撫でてオレは壁に掛けておいた縄を手に取った。
2017/01/22

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