「初めまして、マスター。俺の名はナマエと言う。お前の呼び声に応じたからには、サーヴァントとして責務を全うしよう。俺の力が少しは役に立てば良いんだが……ん?」

自己紹介の途中でやや不思議そうに首を傾げているナマエというサーヴァントを前に俺の頭の中は大フィーバーだった。うおおおおやったあああ久し振りに鯖召喚成功したあああああもう麻婆豆腐は嫌だ!!!

「マスター、大丈夫か?」

万歳の状態で動きを止めていた俺に声をかけてきたナマエさん。意識が戻り、今さっきの事を笑顔で誤魔化しながら「来てくれてありがとう!」と歓迎の意を告げる。
ナマエという人の名前には心当たりがあった。星座で有名な人。ギリシャ神話に詳しければもっと他に思い浮かぶことがあるのだろうが俺にはこれで精一杯である。
いや待て!あと一つだけあるぞ。

「ナマエさんって馭者座の人で合ってますよね?」
「……そうだな、何故だかその逸話が広がっているらしい。一応ライダー適正もある」
「わっかりました!ちょっと待っててください、会わせたい人がいるので!」
「分か、……中々速いな」

オリオン座と違い、ナマエさんは星座に名前がついていない。それでどうして星座に特別詳しいわけではない俺が馭者座のモデルの人がナマエという名前だと知っていたのかといえば――

「ケイローン先生!是非貴方に会わせたい人がいます!」

この人の口から度々名があがる事があったからだ。初対面直後に我が師はいますかなんて聞いてきたのだから相当会いたいのだろう。
そして会わせてみたら泣きそうな顔になりながらもとても嬉しそうにナマエさんと会話していた。仲睦まじい師弟の姿にほっこりする。いやぁ、良い仕事をしたぜ……

一仕事終えた感を抱きながら、二人の再会を余所に改めてナマエさんのクラスを確認してみたけど。何だろこれ。
フォーリナー?……マシュやジャンヌみたいな感じかな?

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