その12


「…あっつい……」

そう言って服を脱ぎ出した名前の赤い目は溶けきっていた。五条はテーブルの上に置かれた酒瓶をひっくり返したが、グラスにポタリポタリと何滴か落ちただけ。まさか、全部飲み干してしまうとは…。予想外の展開に少しだけ頭を抱えた。
「うっ、ぬげな…あれ……?」中々に手こずっているらしい名前の服に手をかけて「はい、バンザイしてー」と言えば、彼は素直に「ばんざーい」と両手を上げた。いつもなら「やめろ」と嫌がるくせに、今日なら何でも言うとこを聞いてくれそうだ。脱がせたシャツをその辺に放り投げ、名前の隣へと腰を下ろすと、沈んだ反動でよろけた名前が倒れ込んでくる。真っ赤に染まった林檎のような頬に手を添えて上を向かせると、へにゃりと破顔した。「ぅ゛、」五条は胸を撃ち抜かれた。

「さとる、すき」
「僕も好きだよ」
「おれのほうがすきだもん」

おれのほうがすきだもん、だもん、だもん…。名前が自分から好きというのはとてもレアである。SSR、いや、URレベルかもしれない。五条は録音しておけばよかったと後悔した。だが、この状態ならもう一度言ってくれるかもしれない。後でもう一度頼んでみようと企む。それよりも今は試してみたいことがあった。

「ねえ名前、ちゅーしてよ」

その言葉に名前はゆっくり瞬きをしてから「いいよ」と笑ってみせ、緩慢な動きで五条の口元へと顔を寄せた。可愛い、可愛い、可愛い。普段は「恥ずかしいから無理」と断られるお願いだが、やはり今日は何でも受け入れてくれるみたいだ。唇同士がくっ付いて五条のご機嫌メーターがまた一段階あがった。





頬を真っ赤に染め、ギュッと目を瞑り、時折言葉にならい声をあげながら腰を揺らす名前。いつもとは逆の、下から見上げるその光景は五条にとってまさに絶景。自分から動いていもいいのだが、頑張っている名前の姿が可愛くて仕方がないので見る専を貫いている。

「…っも、む…り……っ」
「代わろうか?」
「…い、や…だ…」

はああああ可愛い、意地になっているところも堪らなく可愛い。腰を動かす度に聞こえる水音と、唇を噛む名前の姿に、むくむくと欲情は増えていく一方だ。五条は名前の腰を両手でしっかりと掴み、ニヤリと笑みを浮かべた。

「そういえば僕、恵とヤったことまだ許してないからね」

そう言って下から思い切り突き上げると、名前は嬌声をあげ、白濁を吐き出しながら背中を大きく仰け反らせた。イったばかりの名前などお構い無しにまた腰を動かす。次はどの体位にしようかな。五条は上体を起こして名前の唇へと噛み付いた。





これが私の限界です。誰か名前くんとごじょーさんのガッツリえろ書いてくれないかなあ(他力本願)




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