Sketch | ナノ


臨帝


「臨也さん、あれ買ってください」
「これも欲しい」
「あっちもいいな…うん両方お願します」

「ねぇねぇ帝人くん。ちょっと強引すぎない?」
「買いすぎですか?」
「いやお金の事は心配しないで。ただ帝人くんらしくないなって」

「臨也さんって、僕のどこが好きなんですか?」

「へ?急だね。また。そんなの決まってるよ!全部さ」

「ならいいじゃないですか。たまには僕だって好きな人にわがまましてみたいです」

勢いに任せて言ってやった。
言われた本人といえば、目をこれでもかって見開いて瞬きを数回。

「え、あ、うん」

ほんのりと染まる頬と緩んでいるだろう口元を手で覆い隠しながら返事をする臨也さんが珍しく、まさかそんな反応が返ってくるなんて思ってもいなかった僕は自分も恥ずかしくなってつい欲しくもない大きなクマのぬいぐるみを臨也さんに押し付けた。

「これも買ってください!僕の家に置くと邪魔なんで臨也さんちに!!」



(僕には小悪魔なんて無理みたいです)


可愛い二人が書きたかった。



2011/07/20 17:30


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