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山ツナ


汗に濡れる肌はうっすらと焼けていて、真っ直ぐに白球を追いかける様が俺はとても好きだった。

「あ、ホームラン」

グラウンドの片隅でぽつりと零す。ボールは綺麗な弧を描きながら青空に溶けていった。

嬉しそうに笑いながらホームベースを踏んだ山本は視線をあちこちにさ迷わせて俺を見つけると

「ツナー!ホームラン!」

と大声でこれまた嬉しそうに叫んで笑う。

俺は急速にリズムを上げる心臓に手を添えて、試合前にもらった台詞を心で復唱した。



「じゃあ俺がホームラン打ったら付き合って。絶対幸せにすっから!」



(ストレート)
それは君との関係に臆病になっていた俺の背中を押した一言。



▽つっくんは山本の将来とか考えて自分の気持ちに嘘をつき続けそう。だから山本が「好き同士なんだからいいじゃん」的なノリをつくってくれないと二人は結ばれない気がして書いてみた。

もっと素敵に書きたいのに、残念だ!←



2011/06/20 18:56


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