会議が終わり、自室に戻るとすぐに
ノックなしで扉が開いた












「兵長・・・どうかしましたか?」



「・・・・」




リヴァイ班に所属している私からすれば、
不機嫌な顔は今に始まった事ではないが、
いつもと違ってこちらを睨まずに
うつむいたまま動かない





「兵長?」




顔を覗きこむと、彼がただ不機嫌なのではなく、
悲しそうな表情をしていることに気づいた











「・・・マリン」





彼がゆっくりと口を開いたので
続きの言葉を待っていると



「俺はお前が好きだ」




予想外の台詞が聞こえた




正直、調査兵団にはリヴァイ兵長にあこがれて入ったので
叫びたくなるほど嬉しかった









でも違う












兵長は兵士全てを
仲間の全てを大切にしている方だ











だから私が特別なんじゃない。












たった一言に喜んではいけない

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