カーン、カーンと、



壁外調査の時とは違う、喜びの鐘が鳴る








白いドレスに身を包んだ私と、白いタキシードを着たリヴァイが、教会から出れば、




沢山の同僚や部下、上司やその家族が花びらと共に迎えてくれた







私が手に持った花束を持ち直せば、



女の子が皆身構える





パァッとそれを宙に放れば、





皆それに合わせて目を動かすから、おもしろくって笑ってしまった





「マリン、」



「なぁに、リヴァイ」



「俺と結婚してくれて、ありがとう」





ブーケトスで皆が騒いでいる間に、私だけに聞こえるボリュームで、リヴァイが微笑みながら優しく言う



「私こそ、ありがとう」








こんな危険な世界で、





危険な仕事をしている限り、





結婚どころか、恋なんてできないと思ってた







仲間の死から立ち直れなくなる事が多くて、






涙を沢山流していた私に、







彼は手を差し伸べてくれた







恋を、愛を教えてくれた






沢山の幸せをくれた









そして今日、2人での永遠の幸せを私にくれた








だから何度でも言わせて、







ありがとうって





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