今まで女になんか興味無かった。
もちろん男にも・・・
ただ初めてこいつに会った時から、
他の生徒や女にとは違う感情が生まれてしまった











教師と生徒という関係の前に
まず年齢が問題だと思って我慢していたが、
あんなに悲しそうな表情を見せられたら放っておけない












「・・・せんせ、なんでそんなこと言ってくれるんですか?」












少し涙声になりながらマリンが聞いてくる












「お前が好きだからだろうな」












そう言うとマリンは俺の腕の中で震えた












きっと両親からはたいした扱いをしてもらえなかったんだろう・・・












「俺が一緒に居てやる。だが、お前のやりたいことが見つかったら・・・好きにしろ」












やりたいことが見つかってしまっても、
本当は自分の側にいてほしい・・・
でもそれは言わない。言えない。
彼女の自由を奪う権利が自分にはないから・・・・











「いつから先生の家に行って良いですか?」











「いつからでも、お前の好きにすればいい。ただ、他の奴には言うなよ?色々と問題になるからな」











「はいっ!!」












元気に俺の腕の中で見上げてくる笑顔は
いつものマリンのものだった












こいつが卒業したら













想いを告げる












だからそれまでは












側に居てくれ












できるならばそれからも


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