リヴァイ視点
俺には守りたい奴がいる
あいつは俺の部下で
それ以上でもそれ以下でもなかった
だが、
上司や同じ班の人間にさえ、深く関わろうとしない姿や
壁外調査の時、毎回巨人に向かっていく姿を見ていていつの間にか
守ってやりたい、
そう思うようになっていた
同じ班の人間は『マリンは性格が悪い』
と言っているが、俺は違うと思う
わざと、嫌われるように
わざと、大切な人間を作らないように
わざと壁を作っているように見える
だが、人が困っていると放っておけないのか、
陰で動いていることを俺は知っている
何があいつをそうしたのかわからない
だが、
これ以上あいつが傷つかないように
これ以上あいつの心が閉ざされないように
俺があいつのそばに居てやる
[ 19/32 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]