告白をされる事は多いけど、したことはなかった為、







今まで自分に告ってきた奴はこんな気持ちだったのかと、考えながら






平気で冷たくフりまくってた過去の自分に後悔した








いや、だって、俺だって冷たくフられたら傷つくし、きっと立ち直れなくなる







今までの行いが悪かった分のツケが回ってくるかもしれないという恐怖と






告白された回数からの少しの自信を感じながら、メールで呼び出した相手、同じクラスの宮内マリンを待つ







「お待たせ宮地君。お話って何?」







一目惚れした可愛い笑顔で登場され、思わずドキッとしたが、勇気を出して口を開く







「実は、俺1年の時から宮内の事が好きで......部活も引退して、お互い受験も終わったから......その、俺と付き合ってくれませんか?」





自分が何を言っているのかわからなくなるくらい緊張してる






宮内の驚いた顔と、俺の心臓の音と、教室の時計の音だけが頭の中に入ってくる







「その.....私で良ければよろしくお願いします」





「......っえ?」






驚きで再び頭の中が真っ白になる






「いや、今まで宮地君の事そうい う風に見たこと無かったからあれなんだけど、凄く真剣に言ってくれたから、ちゃんと宮地君と向き合いたいなぁって思って。それでも良ければ私とお付き合いしてください」






「全然っ!それでも良いし!つか、意識して貰えるように頑張るから!」







俺が必死に言うと、クスクスと笑いながらはい。っと言われた






「じゃあ、その.....今日一緒に帰らない?なんか奢るから」





「ホント?じゃあ、駅前のクレープが良いなぁ」






悪戯っぽく笑う彼女の鞄と自分の鞄を片手で持ち、もう片方の手で彼女の手に触れる





「繋ぎたいの?」





「.....はい」







意地悪かと思いきや、優しく俺の手と恋人繋ぎしてくれる彼女にキュンとして







一生頭上がらないんだろうなって思った








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