「マリンせんぱーい!」
「うわっ!もう、急に後ろから抱きつかないでって何度も言ってるでしょ!」
「えー別に良いじゃないっすかー」
この人は宮内マリンさん
俺の一個上の先輩であり
大切な恋人
惚れたのも、告ったのも俺の方
話してて楽しいからって理由で付き合ってくれる事になって、喜んでいたのは先週のこと
OKしてくれた理由が理由だけに、俺は不安で不安でしょーがない
だから俺を意識して欲しくて何度も抱きついたり、耳元で囁いたりしてるけど、先輩は特に無反応か怒るかどっちか
「おらそこ!部活中にいちゃついてんじゃねぇ轢くぞ!!」
「いちゃついてませんよー!」
俺の腕の中から簡単に抜け出して、宮地さんの元へ行ってしまったマリン先輩
あーあ、あんな笑顔、宮地さんもマリン先輩も他の人には見せねーよな
「高尾、唇が尖っているのだよ」
宮地さんとマリン先輩を見てたら真ちゃんが近寄ってきた
「だってさー、あの2人悔しいくらいにお似合いなんだもん.....マリン先輩は俺の彼女なのに.....」
笑顔で物騒な事を言う宮地さんはイケメンで、マリン先輩に優しいし
普段から優しくて、見た目も行動も可愛いマリン先輩は宮地さんによく懐いてるし、頭を撫でられるとすごく嬉しそうな顔をする
俺もあんな風に笑って欲しくて、一回先輩の頭を撫でようとしたら手を振り払われた
正直そのうち宮地さんに持っていかれそうで怖い
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