右の頬を打たれたら?
「左の頬を殴り返すだろおおおお!」
「いだぁっ!ちょ、マリンっち、わざとじゃないって言ってるじゃないっスか〜!それに俺モデルなんスけど!顔ダメ!絶対!」
「そんなことはどーでもいい」
「酷いっ!」
涙目になりながら、私の右の拳の一撃をくらった左頬をさする黄瀬を見下ろす
いつもは私が見下ろされているが、殴ってやったことにより、今は見下せているのが心地いい
そう、何故殴ったか、ちゃんと理由ありますから!
そりゃあ、シャララってしててむかつくけど、笠松先輩にシバかれてざまぁとは思うけど!
流石に今まで手を上げたことはなかった
そんな優しい私を、こいつは殴ったのだ
「だから〜森山先輩に押されて転びそうになっちゃったって、何度も言ってるじゃないっスか〜」
「それで何で拳が出てくるのっ?何でその出てきた拳が私の右の頬にヒットすんの!?まじ痛かったし意味わかんない!」
「うわぁぁ!だからごめんって〜」
「許さない!」
「マリンっちぃ〜」
「うるせーイケメンくそやろー!」
「ありがとうっス!マリンっち可愛い〜」
「可愛くねーわ!」
「可愛いって〜」
「可愛くない!」
「可愛いから!」
「可愛くn「うるせぇぇぇぇぇぇ!!!」
最終的に黄瀬とよくわからない言い合いになっていたら、
叫び声と共に背中に衝撃が走った
「「ブフォッ!」」
「お前ら部活中に何やってんだ!しかも休憩中ならまだしも、まだアップの途中だろうが!シバくぞ!!!」
「もうシバいてるっスよ笠松先輩ぃ〜」
「いったい、マジ痛い、先輩手加減とかできないんですか!?というか、2人同時に飛び蹴りとか!先輩飛んだって事ですよね!?ちょ、先輩の飛んでるとこ見たいんでそこの黄瀬と森山先輩に飛び蹴りしてみてください!」
「えぇ!マリンちゃん酷くない?」
「マリンっち〜!俺ら友達でしょー?」
「ただの選手とマネージャーじゃね?」
「酷いっ!」
「だぁから真面目に部活しろぉぉぉ!!」
「あ゙だっ!!」
「結局俺っ??」
「わぁ!すっごい、笠松先輩が飛んだ!!!」
今日も海常高校は平和でした
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