「あ、宮地部活?お疲れ〜」



「おぉ」





委員会で話し合いをしていたら、
どうやら部活が終わる時間帯まで長引いていたようだ




部活入ってる人はこんなに暗い中帰るのかー

っと考えつつ、クラスメイトに別れの挨拶をした



「じゃあまた明日ねー」



「あ?お前方向一緒だろーが」




ヒラヒラと振っていた腕を掴まれ、宮地の隣を歩かされる



「えっ?そうなの!?全然知らなかった〜!てかなんで宮地知ってるの?」


「はっ?いや、別に、たまたまこの前見かけただけだっ」


「え〜もしかしてストーカー?」


「なっ!んなわけねぇだろ、轢くぞ!」


「うわ物騒」



冗談で言ったにも関わらず、彼の癖?なのかわからないが物騒な事を言われる


「つーか、お前この時間まで何やってたんだよ?」


「委員会だよー。話し合い長引いてさぁ〜」


「.....明日もあるのか?」


「えっ?うん、明日もある。けど、どうして?」


「別に....何でもねぇよ」


「あ、そう」



思ったよりも話すことが無く、いつの間にか一緒に帰ることになった宮地との間に沈黙が走る







そーいえば、宮地背高いよなぁ...


私一応162センチで、女子の中ではまだ高い方だけど、やっぱ男女で比べると、私はチビなんだなぁ





なんて事を考えていたら、いつの間にか宮地を見つめていたらしい


「....何、ジロジロ見てんだよ。埋めるぞ」



「いやぁ、男の子だなぁって思って」


「はぁ?なんだそりゃ」


「あ、私家そこだから。また明日ねー」


「あっ、おい!」


また手をヒラヒラさせながら自宅の方へ向くと、また手を掴まれた



「えっ?何?」


「委員会ある日は、また送るから、明日だけじゃなくて他の日も教えろよ?」


「えっ?何でっ?」



聞き返すと彼は私の手を離して背を向ける


「女1人じゃ危ねぇからだよ!じゃあな!」



少し大声でそう言って走っていってしまった彼の耳が、少し赤かった事は、
見なかった事にして、



彼の少し不器用な優しさに、甘えさせて貰おうと思った





おまけ→




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