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「キミも授業聞いてないわけ?」


「ぐ、、、」



夏の合宿に向けて、まず期末試験を赤点回避しないといけない私、影山君、日向君は
苦渋の決断(さっき習った)で月島君に勉強を教わっている



「君達が授業を聞きすらしないせいで僕が時間を無駄にしてるんだケド、、、いい加減にしてよね、小学生だって授業くらい聞いてるよ」


「じゅ、授業は聞いてるもん、、、」



多分きっと爆睡組の影山君と日向君と違って、私は一応起きてるし授業は聞いてはいる
黒板だってちゃんとノートに写してる



「キミはまずノートに色使いすぎ。必要ないところまでカラフルにしててどこが重要かわかりづらいから。どの色使うか考えてて授業聞けてないんじゃないの?」



月島君ネチネチのターンがずっと私だ
相当機嫌が悪いらしいし、それを察してか黙って黙々と課題を解いている影山君と日向君を見習うべきだった



「、、、チョット、王様そこ間違えてる。さっき読めてたのに何でもう読めなくなってんの」


「!?、、、チッ」


「別に教えなくてもいーんだケド」


「、、、スミマセン」


やった、影山君のターンになった!とお持ったところで教室の扉が開いた



「影山と日向ー小野先生が呼んでたよー」


「「!!あざす!」」



どっちかのクラスメイトっぽい男子がそう2人に声をかけて
そそくさと荷物をまとめる2人



「月島さんあざした!」


「した」



勢い良く頭を下げた日向君に続いて影山君も月島君に軽く頭を下げる


「宮内さんも!また部活で!!」


そう私に声をかけて日向君は出ていき、影山君も軽く会釈して出ていった


しまった、悪魔と2人きりになってしまった


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