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「あの、月島君?」
朝の部活が終わって着替え終えて外に出ると
既に着替え終わっていた月島君が私を待っていた
私が近づくと黙って歩いて行く彼に声をかけると
少し歩くペースを緩めてくれたので付いて来いって事だと思う
部室の裏側辺りで立ち止まり私の方を向く月島君
「あの、、、本当にごめんね?」
「、、、僕こそごめん」
「えっ」
申し訳ないが謝られると思ってなかったので動揺したが
月島君の目を見ると真剣だった
「昨日の部活前、、、その、事故って宮内が居なくなってから、どう接したら良いかわからなかった。ごめん」
「ううん!私の方こそ、逃げるみたいに居なくなってごめんなさい、、、」
「、、、うん」
「また、これからもよろしくね」
「、、、勉強も?」
さっきまで真剣な表情だったのに
意地悪な表情と声色になった月島君に何故だか安心してしまう
「うん!勉強もまた教えてください!」
「っ、いいよ。じゃあまた後デ」
私が何か言い返すと思ったのか
少し面食らったような顔をした月島君が歩いて行ってしまう
後ろを向いた時耳の先が赤くなって見えたから
彼も照れ臭かったのかなって思ったらなんだか微笑ましい
また勉強も教えて貰えるみたいで
昨日まで沢山悩んでたのが嘘みたいだ
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