ヒロイン視点








夏休みに入ってから、合宿に必要な物を買うために、宮地先輩と高尾君と待ち合わせをしていた





待ち合わせ場所は、買い物をするショッピングモールの、駅に一番近い入口で、2人は午前中部活があるので午後から一緒にお買い物をする事になってる





待ち合わせの時間まで30分程あるので、2人が来る前に下着屋さんに入る





可愛い物が沢山あったので、数着買ってから待ち合わせ場所へ向かった






「あれれ、マリちん?」




「えっ?」





懐かしい声がして振り返ると、そこには中学が同じだった紫原君と、黒髪で片目が隠れている男の人が立っていた





「あー!やっぱマリちんだ〜久しぶり〜」




「久しぶり....って、紫原君秋田の高校に行かなかった?」




「そうだよ〜?」




「東京で部活の合宿をする事になったんだ。君はアツシのお友達かい?」




紫原君の代わりに黒髪さんが知りたかったことを教えてくれる




「はい、紫原君と同じ中学だった、宮内マリンです」




「マリンちゃんね、俺は氷室辰也。アツシと同じ陽泉高校のバスケ部なんだ」




「室ちんは2年生なんだよ〜」




「あっ!そうだったんですか、ごめんなさい、先輩とは知らず.....」




「気にしないでくれ。ところで、君ともっと仲良くなりたいんだけど、これからお茶でもどう?」




美形な氷室先輩に手をそっと両手で包まれて、ドキッとしてしまう




「うわ〜室ちんナンパしてる〜」




「あっ....あの、この後用事があるので.......」




せっかくのお誘いだったけど、宮地先輩と高尾君との約束があるので断る





「それは仕方ないね、じゃあメールアドレスを教えて貰えないかな?また君に会いたいんだ」




「わ、私のなんかで良ければ是非!」




慌ててケータイを出すと、クスリと笑われてしまった




「OK、登録したよ。ではアツシ、俺達はそろそろ行こうか」




「だね〜俺雅子ちんに出かけてくるって言うの忘れてたし」




「それは大変だ。じゃあまたねマリンちゃん」




「はい、また.....えっ」




笑顔の氷室先輩に笑顔で返そうとしたら、ちゅっと額にキスをされる




「え、と.....ひ、氷室先輩?あっ!」




びっくりしていると次は頬、鼻、顎にキスをされてしまった.....




「次会う時は...ココ、貰っちゃうかも」





そう言って親指で唇を撫でられて、顔が熱くなる





「.....マリちんばいばーい」




どうしようどうしようと、少し混乱していたら紫原君に頭を撫でられる






「ば、ばいばいっ!」




氷室先輩は再びクスリと笑ってから歩いていってしまった






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