黄瀬視点








事の始まりは月曜日だった








「黄瀬、今週の日曜日合コンを開け」





「はいっ??」





森山先輩に女の子を紹介しろとか言われるのはいつもの事だが、




日程を指定されるのは初めてだった




「いや、ちょ、急すぎないッスか?」




「なんだ?日曜用事あんのか?部活なら休みだろ?」




「いや、用事は無いっスけど.....」





「じゃあ良いだろ!」




「いや、わけわかんないっス!!」






何故か半ギレ状態の森山先輩にイラっとしていると、




こそっと耳打ちされた






「おまえ、笠松の女嫌い治したいと思わないのか?」




「いや、治ったら良いとは思うッスけど....」




「もしも、もしもだ!試合会場に女の子達が沢山居て、笠松が本調子になれなかったら.....困るだろ?」





「それは困るッス!!!」







「よし、じゃあ決まりだ。いきなり大人数だとさすがにかわいそうだから、そうだな.....メンバーは俺と黄瀬、笠松の3人だ!どうだ?できるか?」





「ちょうど東京に、会いたい女の子がいるんで、そのついでじゃダメっすか?」



「.....可愛いのか?」





「めっちゃ可愛いッス!」





「なら良い!笠松のことは俺に任せろ!」




「ハイッス!」














そんなような感じで、合コンをする事になった







ケータイに女の子の連絡先は沢山入っているが、どうせ会うなら好きな子に会いたい





そう思って、中学時代の片想いの相手、マリンちゃんにメールを送った







To.宮内マリン
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題名:久しぶり!
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今週の日曜に、
部活の先輩に、合コン開いてくれって頼まれちゃったんスけど、
マリンちゃん来れないッスか?
あと、できたら3年生の女の子2人連れてきてくれたら嬉しいんスけど(´・ω・`)










そう送れば数時間後に、良いよと可愛い絵文字付きの言葉と共に、


可愛い3年生の先輩2人誘ったよ(`・ω・´)




というナイスなお返事







再びマリンちゃんに会える事を楽しみに、日曜日まで学校も仕事も部活も頑張った




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