宮地視点







マジバを出てから、高尾と緑間が気を使ってか、用事があると言って別れた




「宮内、家どっち?」



「こっちです」



「あ、一緒だから送るわ」



「ありがとうございます」



可愛い笑顔で見上げてくるから、思わず頭を撫でてしまった



そうするとまた嬉しそうに微笑んでくれる





抱きしめてぇ.....









抱きしめたいのを我慢しながら、歩くスピードを宮内に合わせる




「1人暮らしって色々大変だろ?」



「最初は色々大変でしたけど、今はもう慣れました!それに、隣に幼なじみが住んでるので色々助けて貰ってます」



「幼なじみ?男?」




女であって欲しいと思う



いや実際、女であっても宮内の隣に住めるとかうらやましいんだけど....




「いえ、男の子です。一つ年上で、別の高校に通ってるんですけど、その子もバスケ部なんですよ!」



「そっか」





男か.....





「私、いつの間にかバスケ部に囲まれてますね!中学の時も、バスケ部のお友達が多かったんです」



「嫌か?」




「いえ、優しい人いっぱいだし、楽しいし、嬉しいです!だから、先輩とも仲良くなれて良かったです!」




「俺も、宮内と仲良くなれて良かった」





本当に嬉しそうに言ってくれるから、また頭を撫でてやる



「あっ、このマンションなんで....」





そこは綺麗な、少し新しいマンションだった




「今日は送って下さりありがとうございました!」



「あぁ、後でメールして良い?」



「はい!」



「じゃあまた明日」



「はい、また明日!」



マンションの入口に立ったまま、笑顔で手を振ってくれる








ここなら俺の家と学校の間だし、また送れるかも




そう思いながら、ケータイに新しく入った彼女のアドレスを見つめた





可愛い英単語の後ろの4桁の数字は、多分誕生日だろう








彼女の誕生日を祝うときは、恋人として祝えたら良いな






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