朝が早かった事もあってか、話をしていた宮内から返事が来なくなって顔を見たら眠っていた
「あーらら。マリンちゃん寝ちゃいましたか〜」
俺達の前の席に緑間と座っていた高尾が振り返ってきた
「おー。だから静かにしろよっ.....えっ?」
「宮地さん顔真っ赤wwww」
バスが揺れて寝ていた宮内が俺の肩に頭を乗せる形になった
元々座高が違うから、寄りかかってるだけだけど、寝顔が可愛過ぎて思わず赤面する
少し開いた唇に目が行ってしまうし
「たっ、高尾。前向いとけよ。」
「えっ?何でっすか!?俺のマリンちゃんに何する気っすか!?」
「何もしねーしお前のじゃねぇよ!」
「あっ、ちょ、宮地さんシーッ!」
思わず大きくなってしまった声に、寝ている宮内が軽くうなりながら動こうとする
「んー......」
離れていくな
そう思っていたら通じたのか、俺の腕に自分の両腕を絡めて更に密着してくる宮内
俺の腕に宮内の胸が.....
「......高尾。俺今すっげぇ幸せだわ」
「....そっすか」
少し呆れた表情をした高尾が前に向き直す
だが今はそんな高尾にもイラッとしない
恐るべし宮内パワー.....
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