宮地視点






「大坪さーん!マリンちゃん合宿来てくれるそーなんでプリントくださーい!」





高尾の無駄に嬉しそうな声にイラッとして、怒鳴りつけてやろうと思って振り返ったら宮内が居たのでなんとかこらえた





「宮内、来てくれんの?」




「はい!夏休みも先輩達に会えますね!」




可愛い笑顔と言葉にキュンとしながら、宮内の頭を撫でてやる




俺もうキュン死するかもしんない





「宮内、これが合宿についてのプリントだ。わからないことがあったらいつでも聞いてくれ」




「ありがとうございます!」





大坪からホチキスでまとめられたプリントを受け取る宮内




両手でプリント持つとか可愛過ぎだろ




「宮地さん、顔やばいっすよ」




「高尾、黙れ?」




せっかく宮内にキュンキュンしてたのに、高尾が視界に入ってきて邪魔をする




「もう授業が始まるのだよ」




完全に空気だった緑間の一言によって、宮内と別れなければならないという悲しくて辛い現実に引き戻される






「宮内、わからないことがあったら俺に何でも聞いてくれ?な?」




「は、はい」




「それさっき俺が....」




「大坪、そっとしといてやれ」





大坪を止める木村。木村ナイス





「あと、足りない物とかあったら一緒に買いに行こうな?」




「一緒に買いに行ってくれるんですか?やったぁ!」




本当に嬉しそうに笑う宮内に、思わず顔に熱が集まる




「え、じゃあ俺もついて行こうかな!」




「てめっ、高尾!」




「高尾君も一緒に行ってくれるの?」




高尾の言葉に宮内が反応してしまう




「うん、だから俺も誘ってねマリンちゃん」





「おい、いい加減教室に戻るのだよ!」




「あっ、おいお前ら!」




「宮地先輩、大坪先輩、木村先輩、また後で!」




「あぁ、また、後、で....」




「宮地...頑張れ......」




「宮内の鈍さにも驚きだな」







木村に応援され、大坪にため息をつかれる






ため息つきたいのは俺だってーの






[ 49/59 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -