「はーい!」




「マリン....」




「あれっ?まこちゃん!」




ドアを開けた先に居たのは下の家の人ではなく、隣の部屋のまこちゃんだった




「出る前にいつも確認しろっつってるだろ?」




そう言って玄関で抱きしめられる




「....ごめんなさい」




忘れてたや




「今日なんかうるせーけど、何やってんの?」




そう言われてハッと思い出す




先輩達居るよ!





恥ずかしくなってまこちゃんの腕から出ようとしたら、もっと強い力で抱きしめられる





「えーっと....霧崎第一の花宮さんっすよね?」




背後から高尾君の声が聞こえる




それでもまこちゃんは離してくれない




「.....そうだけど?」




少し機嫌が悪そうなまこちゃん





「うるさかったかな、まこちゃんも今試験勉強中だったよね.....?」




「別に俺は良いけど、煩くして他の家の人に怒られるのはマリンだろ?」




そっと体を離して、私のおでこに優しくでこぴんする





「あー....俺が一番年上なのに、気をつけられなくて悪かったわ」




いつの間にか玄関には宮地先輩と緑間君も立っていて、高尾君と3人で何故かまこちゃんを睨んでる




「あのね、この人が前に言ってた幼なじみです!」 




何か誤解をされているなら解きたくて、3人と向き合ったけど、逆に3人ともさらに顔が怖くなる





「......宮地先輩?」




一番近くに居た宮地先輩に恐る恐る声をかけると、一瞬驚いた顔をしてから、いつもの優しい笑顔で頭を撫でてくれる


 

「ごめんごめん、俺達一応試験勉強してるんだけど、花宮も一緒にどう?」





私も久しぶりにまこちゃんに勉強を教えて貰いたくて、まこちゃんの方を見る





「.....良いですね、ご一緒させて頂きます」





そう言ってまこちゃんは自分の勉強道具をとりに一旦自分の家に戻った






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