宮地視点








宮内の家での勉強会当日





俺はマンションの前で高尾と緑間を待っていた




あいつらさすがに今日は歩きか





そんな事を考えていたら、マンションの自動ドアの開く音がした





「宮地先輩おはようございます!」




「宮内っ!...はよ」




可愛いピンクのワンピースを着た宮内に、ドキッとする




「高尾君たちまだなんですね...先にお部屋で待ってましょうか」




「....あぁ」




笑顔でそんな事を言われて、



神様は俺を今日殺す気なんじゃないかと思う



本気で


 




エレベーターに2人きりで乗って緊張する




俺の呼吸の音とか、煩くねーかな




うまく呼吸ができなくて苦しくなったところで、エレベーターが開く




いくつか並んだ扉のうちの一つの前に立って、鍵を開ける宮内





「ここです、スリッパこれ使ってください」




「お邪魔します、さんきゅ」





玄関に入った瞬間から、宮内の良い匂いに包まれる




「好きなとこ座ってください、先輩コーヒーと紅茶とお茶ならどれ飲みますー?」




白とピンクの可愛らしい小物が多くて




宮内っぽいなと思う






とりあえず白い大きめのソファに座る





「あー....お茶で。つか、あんま気にしないで良いぞ?」




「えー!だって先輩今日はお客様ですもん!」




可愛らしく唇を尖らせる宮内




あぁ可愛い




俺ここでなら死んでも良いや



 

そう思って俺の前にあるテーブルにグラスを置く宮内を眺めていたら、インターホンが鳴った





「おじゃましまーっす!おぉ!マリンちゃんの匂いがする!マリンちゃん家だ!」




「お邪魔しますなのだよ。高尾、靴は並べて置け」




「緑間君、大丈夫だよそのままで。あと、臭かったかな?」




「全然!良い匂いだよ!ぎゅーっ!」




「えっ?」




「「はっ?」」






リビングに入ってきた瞬間に、高尾が宮内を抱きしめた




「高尾!離れろ!」




「あっ!宮地さんおはよーございまっす」




「高尾てめぇ!」




「宮内、騒がしくてすまないのだよ」




「ううん、1人暮らしで少し寂しかったから、大丈夫だよ?緑間君飲み物何飲む?」




「お茶を頂くのだよ」








高尾を3回程殴って落ち着かせる




「ちょ、宮地さーん、俺が馬鹿になったらどーすんすか」




「元からだろ」




「元からなのだよ」




「ふふっ」




「ちょ、マリンちゃんも笑ってないでよ〜」




高尾が懲りずに宮内に絡みに行こうとしたところで、パーカーのフードのところを引っ張る




「うえっ!」




「おーら、試験勉強するぞ」




「よろしくお願いしますなのだよ」




「よろしくお願いします宮地先生!」





「っ!」






宮内に先生と呼ばれて胸が高鳴る 






そーゆーのも良いかも....








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