高尾視点






「高尾...お前馬鹿だとは思ってたが.....本当に馬鹿だったんだな」




「授業中よくふざけた発言をするとは思っていたが.....これはあんまりなのだよ」




「お前よく秀徳入れたな」





俺のこの前の確認テストの結果を見て、好き勝手に言いまくる宮地さんと真ちゃんと木村さん





「ち、違うんすよ!入る時は余裕だったんだけど、一回授業中寝たら付いていけなくなっただけで!」




「次の中間で赤点とったら....わかってるよな?」




ずっと黙っていた大坪さんが低い声で俺を攻撃する


まじもうやめて!




そう思ったとき、あることを思いついた




「じゃあ俺、マリンちゃんに勉強教えて貰うことにします!」




「なっ!てめぇなんか緑間で充分だろ!」




「どういう事ですか宮地先輩.....」




慌てる宮地さんと眼鏡のフレームに触れる真ちゃん




「なら真ちゃんもマリンちゃん家行ってさ、一緒に勉強会やろうぜ!」




「なっ!俺も行くからな!」




予想通りに食いついてきた宮地さんに思わず噴きそうになる




「宮地さんは学年違うじゃないですかー」




「っクソ!俺も教えてやるから!それで良いだろ!」




「それは俺も助かります」




「あー、頑張れよ宮地」




普通に真面目な真ちゃんと、呆れ顔の木村さん




「つーか、宮内に許可とってんのかよ」




「これから聞きに行くんでっす☆」




「高尾ぉ、てめぇこれで宮内に断られたら....わかるよな?」






大坪さんより怖い宮地さんに、




あんまからかうのはやめよう





そう思った







勉強会の方は、マリンちゃんが普通にOKしてくれたので、




試験前で部活が休みになった日曜に行うことにした





それにしても、OKだったと伝えたときの宮地さんの顔......





まぁ良いや





[ 38/59 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -