高尾視点








例のマリンちゃんの合コンの日






俺達秀徳高校バスケ部のスタメンは、とある喫茶店の端の方の席で、ある6人の男女を見つめていた







「無難に自己紹介でもするっスか!
では俺から、海常高校1年の、黄瀬涼太っス!バスケ部に入ってて、モデルやってるッス!では次、森山先輩!」



「海常高校3年、森山由孝!同じくバスケ部。君達に出会えたことは、運命だと思ってるよ。次、笠松!」



「海常高校3年、笠松幸男、バスケ部....」



「おい笠松、ちゃんと前を向いて話せよ!」



「ごめんね、笠松先輩女の子と話すの慣れてないんス」



「そうなんだー」



「全然気にしないよー!ねー、宮内ちゃん?」




「はい」





「じゃあマリンちゃんから自己紹介お願いするッス!」



「はーい!秀徳高校1年の、宮内マリンです。部活には入ってません」



「マリンちゃんは俺と同中なんすよ、ねー」



「ねー!では桜先輩お願いしますっ!」








 
なんだあれマリンちゃん可愛い


そう思って見つめていると、   



近くから殺気を感じた




「黄瀬.....あいつ.......」



「いやいや宮地さん、そんなに殺気放ってたらバレちゃいますよっ?」




「いやぁ、正直宮地には悪いが、黄瀬と宮内ってなんか、良い感じだな」





俺がせっかく宮地さんの機嫌とろうとしていたのに、木村さんそれ言っちゃだめぇっ




と、心の中で叫んでいたら、


 



真ちゃんが更なる爆弾を投入してくれた






「黄瀬は中学の頃、宮内の事が好きだったのだよ」




「「「「............」」」」





「ほらしらけちゃったじゃんか!」



「っ、何をするのだよ高尾!」




「ちょ、お前ら静かにしろ」





おしぼりを真ちゃんの顔に投げたら、木村さんに注意された













「3人共バスケ部なんだよねー?どんな感じなの?」





大塚先輩という女子の先輩が笠松さん達に質問をする






ホント意外だな、笠松さんって合コンとか行くんだ....







「バスケッスか??もう、言葉じゃ表せないくらい楽しいッス!!」



「あぁ!まず俺のポジションがSGで笠松がPG、黄瀬がSFなんだけど......」








ちょ、この流れはまずいんじゃないか





その俺の予想は当たってしまい、バスケについて熱く話す彼ら




それまで静かだった笠松さんも参戦して、女子の顔を見ずに3人で語りだしてしまった








いや、気持ちはわかるけど、





すごくわかるけど!







見てよ、先輩女子2人の顔!!





キレかかってるから!






マリンちゃんも苦笑いだから!







「ふっ、ざまあ」








こっちは宮地さんがすごく嬉しそうだけど、女子ついていけてないから!



早く気づいて!!







「黄瀬は相変わらず馬鹿なのだよ」





「なんか、良かったな宮地、」





「色々考えて損したわ」







呆れ顔の真ちゃんに、






いつも通りの木村さん、







そして何故か腹の辺りをさすりながら遠い目をする大坪さん







あぁ、どうでも良いからそこのバスケ馬鹿3人!目の前の女の子達の顔を見ろ!







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