花宮視点
今日部活帰りに原達と飯を食った後、偶々幼なじみの好きそうなケーキを売っている店があったので、
閉店前でギリギリな所に入ってケーキを買った
彼女なら夕食後でもケーキは別腹と言って食べるだろう
少し早足で帰り、先に隣の彼女の部屋のインターホンを鳴らしたが、反応がなかった
その後2回鳴らしても反応が無かったので、とりあえず自分の家に入ってケーキを箱ごと冷蔵庫に入れてから家を出る
彼女の家の扉の前で立ちながら、メールを打とうとしたところで、彼女が帰ってきた
「マリン!」
「まこちゃん!?どうしたの?」
目の前まで来た彼女を抱きしめると、驚きながらも俺の背に手を回してくれて、安心する
「いつもより、遅いじゃねーか」
「うん。あのね、友達の部活を見てから、友達と先輩とマジバ行ってたの」
「友達か先輩、どっちか男?」
「え?3人とも男の子だよ?」
男3人といたと知って、抱きしめる腕に力が入る
「....ケーキ買ってきた。食う?」
「食べる!荷物置いてくるね」
そう言って離れようとするのを止める
「持ったまま、来て良いから」
「?うん」
首を傾げるマリンの荷物を右手で持って、左手でマリンの手を握る
マリンと居る時間が、一番落ち着くんだ
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