「で、なんでてめぇはついて来てんだ!総悟!」


「.......」



「ははは.....」




ムスッとした顔をして、私の右腕に引っ付いたまま歩いている沖田さん



初めて会ってから何度目かの土方さんの殺気を感じながら



この人は一日に何回殺気を帯びるのだろうと考えていると自然と苦笑いが零れた





「...無視しないでくだせぇマリン」




「えっ?」


「!?」



沖田さんの意外な言葉に驚いたのは、土方さんも同じようだ





「Sは打たれ弱いんでさぁ....」



そう言って私とくっついている腕の力を強めながら見下ろしてくる



身長的に見下ろされてはいるが、自分に弟が居たらこんな感じなのだろうかと思って彼の頭を撫でてあげると、


嬉しそうに微笑んできた



「....総悟、頭大丈夫か?」



一部始終を見ていた土方さんが、ポロッと咥えていたタバコを口から落とした



「土方死ね」



口調が初めて会ったときのように戻ったが、



相変わらず腕は離してくれない



懐かれてしまったようだ







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