「ところで、君の名前は?」


「マリンです」


「そうかマリンちゃんか....良い名前だ!俺は近藤勲だ!よろしく!」


「...俺は土方だ。ちなみに近藤さんは真撰組のトップだからな」


「俺は沖田総悟。家族として迎え入れてやるから手始めに、“お兄様”って呼んでみろ」


「......あの近藤さん、私は真撰組で、何をすれば良いのでしょうか?」


「無視ですかィ」


「マリンちゃんにはまず、この江戸の街を覚えて貰うまで、他の隊員と一緒に見回りをしてもらう。そこで、何か人の迷惑になることや、犯罪を犯している者が居た場合、警察として対処してきて欲しい!」


「わかりました!」



「女子用の制服がまだ無いから、とりあえずスカートはそのままで、このジャケットを着て仕事してくれるかな?」


「はい!ありがとうございます!」



手渡されたのは、近藤さんや土方さんの着ている物とは違い、装飾が少なく、前が閉じる形の物



男性用らしいので、胸以外の部分は多少大きく感じる



「胸が苦しそうですねィ?俺が楽にしてやりましょうか?」



「結構です」


「...アンタすげぇな」



冷たく接するのは失礼だとは思ったが、それ以上に沖田さんの発言が失礼だと判断したので軽く受け流していると


殺気を消しても瞳孔は開きっぱなしの土方さんが驚いた顔をしてまじまじと顔を見てきた



「あの...見回りは今日はどなたと行けばよろしいのでしょうか?」


「えっ?今日から行ってくれるの?....じゃあトシ!江戸の街を案内してあげてくれ!俺は今からとっつぁんに報告してくる!」



「あぁ、マリン行くぞ」


「はい!」





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