本当にこの世界の事を知らないと話すと、


まだ私を疑っているのか、瞳孔の開いた方がしぶしぶ江戸について説明してくれた





簡単に略すと、



まず、天人という宇宙人も住んでいること


そして刀などは持ち歩いてはいけないルールだということ






宇宙人の話を除けば、私が住んでいる世界の法律とあまり変わらないのすぐに理解できた





しかし私は元の世界ではマフィア





この世界にも似たような存在が居るというのがとても興味深かった







「んで、アンタはなんでこの世界に来たんだ?」




「その冷静な感じからすると、まさかわざとトリップして来たんですかィ?」




「はい。修行をするために.......」



「修行?」


「私の義理の父が、私にはまだ足りないモノを他の世界で学んで来いと....ちなみにこちらの世界で2ヶ所目になります.....」



「へぇー...ずいぶん面白い親父さんですねぃ」



「話は聞かせて貰ったぞ!!!」



「「「へ?」」」





バァンッと開かれた扉からは、



何故か白い布の様なものを腰に巻いただけの、

ほぼ全裸の男性が入ってきた






「アンタ何で褌なんだ!」



「君を真撰組の一員として正式に認めよう!」




「えっ?」



「なっ!近藤さん、勝手に何言ってんだ!」



「そうでさぁ。第一このねぇちゃん、土方さんより使えないかもしれないですぜぇ?」



「俺よりってどぉゆぅことだ総悟てめぇぇぇ!上等だ!表出ろ!」



ギャアギャアと喧嘩を始める二名を見ながら、
ため息をついていると、




ドンッ





という音が部屋に響き渡った






「落ち着け二人とも!」




「「!」」





机の上を叩いた近藤さんという男性の手が

真っ赤になっていたのが気になったが、



それよりも先程までうるさかった二人を一瞬で静かにさせた事から、



この人には何かあるのではないかと、考えずにはいられなかった






「さっきとっつぁんから、評判の悪い真撰組のイメージを良くする為に、1人でも良いから可愛い女の子を入隊させろって依頼があった。そして、彼女は初めて来たこの世界で修行をしたい、しかしおそらく住む場所もまだ決まって居ないんだろうっ?」



「はい...先程こちらに着いたばかりなので....」




「なら、ここに住むことを許可する!今日から君は、真撰組の一員、俺達の家族だ!」


「「「!!」」」







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