首元に触れると、
先程着けてもらったばかりのネックレスがある
なんだか良くわからないが、幸せを感じながら家に入る。すると…
「随分と遅いお帰りだな…」
不機嫌な顔をした兄が立っていた
「…ただ今戻りました」
「書類を届けるのにそんなに時間がかかるのか?」
「っ!!申し訳ありません…」
そう言って俯くと、
大きなため息をついてから、もういい
と言いながら私の横を通っていった
「8代目がお前を呼んでいた」
「え…ありがとうございます!!」
後ろ姿にお礼を言ってから、急いで父の部屋へ向かう
いったいいつ呼ばれて、何時間待たせてしまったのか…
考えるだけで恐ろしかった…
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