「アルー、アルヴィーン」
「…ん…、」


朝、彼の眠る部屋に行き、暗い部屋に光をいれて、起きるかなぁなんて思っていたのに、すぴすぴ眠るベッドの住人に眉を寄せた。

折角の休み、明日は一緒に出掛けような、なんて言ったのはアルだったというのに。楽しみすぎて、私は一睡もできなかったのに!

なのにこの人ときたら!
子供みたいな顔で眠る彼を叩き落とすなんてできなくて。彼には甘いな、と溜息をついた。

かちゃりと小さく音を立てるも少しでも静かにモーニングコーヒーを準備して、いまだ眠る彼の顔を覗き込む。


「アルー、」

「アルくーん、」


だんだん、なんだか寂しくなってきた。約束、忘れちゃってるんだ、昨日も疲れてたんだから仕方ないよね、重い女にはなりたくないし。

最後、あと一回起こして起きなかったら帰ろう。ゆっくり寝かせてあげなきゃ、


「アル、アルフレドー。
…起きなきゃ嫌いになっちゃうから」





「っ、ぎゃ!」


"きゃあ"なんて可愛い声じゃなくて色気もない声が出て泣きたくなった。

気が付くと、きつくきつーく抱きしめられてて、"アル?"と呼べば"なに?"とくつくつ笑うアルヴィン。


「…いつから起きてたの?」
「リティルが部屋来たとき」
「じゃあすぐ起きてよ!」

悪びれもなく笑ったアルヴィンのお腹にパンチすると"悪かったって"と言って首筋にキスされた。

ぴくんと身体を揺らせば楽しそうに笑うアルヴィン。ばか、ばーか!


「嫌い、」
「はいはい」

「うそ、好き」
「知ってるよ」


抱きしめる力が緩んだと思えば、こつんと額を当てられて。ちゅ、と鼻にキスされて、なんだか悔しくて唇を尖らせた。


「好きだよ」
「うん」

「…やっぱ嫌い」
「そうですか」



愛言葉




好きだよって言ったら、後ろから抱きしめられて俺は愛してるんだけどって笑われた。


(うそつき)
(嘘じゃねーって)
(……えー)

「結婚しようか」




20111017

ギリギリ17日!

相互記念に輝夜様からリクいただいた、アルとの甘夢。

全然甘くないんですけども!!←

こんなので良ければ貰ってやってください…!
これから宜しくお願いします!仲良くなりたいです!
お持ち帰りは輝夜様のみOKです\(^O^)/

飛倉暖笑