感じるは、貴方の鼓動

ゆらゆらと揺れる蝋燭の火の元、明日の朝までに終わらせなければならない重要書類に判を押していると、コトンと置かれるカップ。それを手に取り冷たくなった手が徐々に温まる。

『…っ、あち』

舌先を火傷する。痛い、ひりひりする。机上の書類に目を通す、影。隣の師団の師団長。ハニーブロンドの髪、紅い瞳。貼付けたような笑みを浮かべて、私を見る。

「おや、火傷ですか」
『五月蝿いわね』
「私が、舐めて差し上げましょうか?」
『…殺すわよ』

私は、この男が好きだ。好きなのに素直になれない。二人きり、今のこの状況はすごく嬉しいのに。可愛らしく、笑みを向けたいのに。

きっと仕事に戻るのであろう男は、何もいわず背を向けて扉に手を掛ける。私の書類で必要なものを数枚、手にしている男。男には必要ないのに、だ。







「どうしました、リティル」
『抱いて』


振り向く男。刹那きつく抱きしめられて私は男の腕の中。素直になりたい。貴方が好きだと、叫びたいのだ。



暗闇の情事



逸る鼓動は、貴方のせい。


20110425

はい、またも変なの完成しますた←

今回はTOAのジェイド。この夢主は、ジェイドがずっと好きだったけど立場上素直になれなかたた。ジェイドはずっと女に想いを寄せていた。

ジェイドが自分に必要ない書類を持って出ていこうとしたのは、彼女に与えたチャンスであり。それを彼女はわかっていた。そのおかげで二人の恋は実る、と。

うわー、これを作品でわかるように描写とかかかないと意味ないじゃんね←

ちなみに夢主の階級は少将。年齢は29歳の大人主人公ちゃん。